栄養改善・グッドプラクティス促進事業

リマ市カラバイヨ地区栄養改善・グッドプラクティス促進事業(2006年-2012年)

Peru

ペルーの首都リマ市の郊外にあるカラバイヨ地区は19万人が住む貧困者居住地域です。乾燥した急斜面には質素な家が多く立ち並び、保健衛生環境もあまり良いとは言えません。特に保健教育を受ける機会が限られていることから、知識不足などが原因で栄養状態の良くない母子が多く見られました。この地域では妊産婦の2割が10代の少女でその3分の1が栄養不良で、また乳幼児の約半数が栄養問題を抱えていました。

こうした状況を改善するため、AMDA-MINDSは2006年4月から6年間、味の素「食と健康」国際協力支援プログラムの支援を受けて、母子の栄養改善とその効果が地域に波及するようネットワークづくりに取り組みました。地域の住民の中から保健ボランティアを育成し、乳幼児とその母親を対象にした栄養教育、幼児の身体測定、栄養指導を組み合わせた保健教育プログラムを実施し、2012年3月に終了しました。プロジェクトの結果、地域の栄養不良(又はその予備軍)の子どもたちの約8割に改善が見られました。

この事業では、教材作成の際ペルー味の素社の栄養専門家の助言を受けたり、共同で調理実習や事業のモニタリングを行ったりするなど同社と密接に連携して進め、それが効果的・効率的な実施につながりました。