ミャンマーでの取り組み

2011年の民主化以降、「アジア最後のフロンティア」として注目され、急速な経済発展を経験したミャンマーですが、2020年3月からのコロナ禍と、それに続く2021年2月の政変によって社会全体が混乱に陥り、現在も不安定な状況が続いています。経済の低迷や物価高騰により、人々は困難な暮らしを強いられ、とりわけ地方部では医療や教育、収入の機会が大きく制限されています。生活を立て直すため、より一層のきめ細やかな支援が求められています。

面積:68万km2 (日本の約1.8倍)
人口:5,450万人 (2024年/世界銀行)
公用語:ミャンマー語
1人あたりのGNI:1,210米ドル (2024年/世界銀行)
5歳未満児死亡率:37人 (出生1,000人あたり、2024年/UNICEF)
妊産婦死亡率:185人 (出生10万人あたり、2023年/WHO)

母子の健康を守る持続可能な地域づくり

 
【プロジェクトの名称】
マイエー郡の山岳地帯における母子保健改善事業(2022年3月-現在)
 
【目的】
妊産婦及び2歳未満児の予防可能な疾患や死を予防するための環境整備
 
【主な活動】
母子保健の改善に向けた計画策定・見直しワークショップ、保健研修ボランティアの育成、保健研修の開催、成長モニタリングの実施、離乳食教室の開催、ハエ防止型トイレの建設、水濾過器の設置、野菜の種の配布、など。
 
【活動レポート】
2025年12月:山岳地域における持続可能な給水システムの導入
2024年5月:ミャンマー貧困地域の母子の健康を守るために
2023年6月:現地調査でのデジタルツールの活用
2022年6月:国際協力のすき間から見えてくるミャンマーの今
 
【活動地】シャン州北部マイエー郡
標高800~1,400メートルの山間地に位置し、250あまりの村に約7万人が暮らしている。事業では、この中で最も発展から取り残されている村々で活動。保健医療施設への移動手段が徒歩以外にない村が3割を超えるなど、アクセスが困難な上、多くの住民が十分な保健知識をもたず、母子の健康に負の影響を与える慣習や迷信なども存在している。
 
※本事業は、日本国外務省からの資金協力(日本NGO連携無償資金協力)に加え、皆様からのご寄付により活動を実施しています。
住民自身の手で給水システムの設置に取り組む
母親グループの会合で子どもの身長を測る

 

暮らしを支えるマイクロファイナンス

 
【プロジェクトの名称】
マンダレー地域メティラ郡における生計向上プロジェクト(1998年6月-現在)
 
【目的】
貧困層女性の自立ならびに生計向上
 
【主な活動】
65村の約2,400人に対して、マイクロファイナンスサービス(少額の資金を無担保で融資する制度。返済期間1年の通常融資、短期融資、零細企業向け融資、貯蓄など)を提供。
 
【活動レポート】
2026年5月:信頼の絆が未来をつくる
2025年1月:より良い未来のために
2023年2月:いまできることを着実に
2018年10月:経営情報システム(MIS)を導入
2018年1月:ロータリアンによるプロジェクト視察
 
【活動地】マンダレー地域メティラ郡
年間降水量が500~1,000mm程度と少なく、土地もやせているため、住民の多くが厳しい環境におかれている。農業収入は低い上に季節による変動が大きい中、市中の金融サービスから疎外されている貧困層女性にとってマイクロファイナンスは、非常に有効な生活改善の手段として活用されている。
 
※本事業は、国際ロータリー第2780地区の多くのクラブをはじめ、皆様からのご支援と外務省「日本NGO連携無償資金協力事業」の資金を原資に実施しています。
融資を活用して雑貨店を経営
玉ねぎの皮むきビジネス

 

受益者の声(生計向上事業メンバー エイ・ミッ・サンさん)

私は息子4人と娘1人、計5人の子どもの母親として、メティラ郡のイェチョウ村で暮らしています。アムダマインズの生計向上事業には2010年に参加し、それ以来、毎年融資を受けてきました。
以前は自宅の庭で花を育て、細々と販売するだけの暮らしでしたが、受けた融資を肥料代や労賃に充てることで、規模を大きく拡げることができました。現在は多種類の花に加え、レモンやパパイヤなどの果物の栽培にも取り組んでおり、安定した収入を得られるようになりました。そのおかげで、子どもたちに必要な教育を受けさせることができた上、2022年には念願のマイホームも建てることができました。いまは収穫物を他の地域にも運搬するため、小型トラックの購入を計画しています。
皆さまからの温かなご支援に、感謝を申し上げます。

エイ・ミッ・サンさん
スタッフ紹介(マイエー事務所 チー・ジン・コ)

2私たちは、シャン州北部マイエー郡の山岳地帯で、母子の健康を守るための活動に2022年から取り組んできています。
保健ボランティアや行政と連携し、妊産婦健診や出産ケアの拡充、栄養指導、5歳未満児の成長モニタリングなどのほか、水ろ過器の設置やハエ防止型トイレの建設、給水システムの提供など、衛生環境の整備にも注力してきました。
深刻かつ解決の難しい課題が数多く残るこの地域において、私たちの活動は、人々に潤いをもたらす清らかな水のように、命を守る大切な支えとなっています。これからも関係者との強固な連携のもと、地域に根ざした持続可能な母子保健体制の構築に向け、私の持てる限りの力を尽くしていきたいと思います。

チー・ジン・コ
ミャンマースタッフブログ

 

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(2026年10月更新)