ネパール事業

アジア最貧国の1 つであるネパールは、経済成長をけん引するような規模の産業が育っておらず、一人あたりの年間所得は1,220 ドルにとどまっています。海外出稼ぎ労働者からの送金や観光業に依存する社会経済は、コロナ禍にともなう世界的な経済不況による大きな負の影響を受け、特に、社会的に弱い立場にある貧困層や子ども、女性、少数民族、低カースト層らにそのしわ寄せがいっています。経済面はもちろん、健康の面でも誰一人取り残さない、きめ細やかな支援が必要とされています。

面積:14.7万㎢ (北海道の約1.8倍)
人口:3,003万人 (2021年/世界銀行)
公用語:ネパール語
1 人あたりのGNI:1,220米ドル (2021年/世界銀行)
5 歳未満児死亡率:27人 (出生1,000人あたり、2021年/UN IGME)
妊産婦死亡率:174人 (出生10万人あたり、2020年/WHO)

ネパール極西部へき地集落における安全な妊娠・出産促進事業(2023年3月-現在)

 
【目的】
安全な妊娠と出産の促進
 
【主な活動】
分娩可能な公的保健医療施設の建設と資機材の供与、助産師研修の開催、エコー検査技術研修の開催、へき地集落でのエコー検診キャンプの実施、保健ボランティアの能力強化、地域啓発活動の実施、青少年対象のリプロダクティブヘルス教育の実施、など
 
【活動レポート】
2023年11月:ハプニングの連続!?へき地集落での建設作業に密着!
2023年4月:灯台下の暗やみに、あかりを灯す
 
【活動地】カイラリ郡チュレ地区
「灯台下の暗やみ」と揶揄されるほど、開発から取り残されている地域の一つ。公的保健医療サービスへのアクセスが非常に困難で、2021年には出産506件中、妊産婦死亡が6件、新生児死亡が13件もあるなど、女性の安全な妊娠と出産が脅かされている。
 
※本事業は、日本国外務省からの資金協力(日本NGO連携無償資金協力)、公益財団法人森村豊明会からの助成に加え、株式会社オカイ・メディカル・ファーマシー、生活協同組合おかやまコープ「AMDA基金」ほか、皆様からのご寄付により活動を実施しています。

 
公的保健医療施設建設の様子
月経衛生教育に参加した生徒と教師
ゴルカ郡におけるコーヒー栽培を通じた収入向上支援事業(2021年8月-現在)

 
【目的】
零細農家の所得向上
 
【主な活動】
精選技術指導ならびに資機材の供与、農家グループの運営指導、新規就農者支援(苗木・農業資材の供与、栽培技術指導)、環境保全の担い手育成と啓発活動、簡易貯水池の設置、植林、など
 
【活動レポート】
2024年2月:忘れられないコーヒーの味 ~ゴルカ郡コーヒー農家の偉大な前進
2023年1月:小さな苗に未来への願いを込めて
 
【事業地】ゴルカ郡2地区
2015年ネパール大地震の震央だったゴルカ郡内の2 地区。98%の農家が急峻な斜面にある雑穀畑で農業を営んでいるが、多くが生計を維持できず、自給農業では食べていけない期間が半年以上に及ぶ世帯は64%にものぼる。少数民族や低カースト層ら社会的・経済的弱者が全人口の75%を占める。
 
※本事業は、皆様からのご寄付の他、ウェスレー財団、日蓮宗あんのん基金、経団連自然保護基金からの助成、ならびに第一学院岡山キャンパス「START-UP STUDENT PROJECT」、ぼてぢゅう®グループからの支援により実施しています。

 

コーヒー栽培農家の様子
パーチメントの水分を測定中

 

乳がん・子宮頸がんスクリーニングキャンププロジェクト(2021年1月-2023年12月)

 
【目的】
乳がん・子宮頸がん検診機会の増加と早期発見
 
【主な活動】
へき地集落でのスクリーニング(検診)キャンプの実施、公的保健医療施設における検診サービスの整備支援(技術研修の実施、資機材供与)、保健ボランティアの能力強化、啓発活動、行政機関との連携促進、など
 
【活動レポート】
2021年12月:第一三共株式会社「Our Stories」(同社公式サイトに移動します)
2021年10月:「自分のからだ、大事にするわ」女性たちの大きな決意
2021年1月:SDGs達成に向けた新たな取り組みを開始
 
【活動地】カトマンズ郡ゴカルネシュワル市
首都カトマンズに隣接するゴカルネシュワル市では、10か所の公的保健医療施設(診療所)が約12万人の住民に対して保健医療サービスを提供している。しかしながら、医療機材の不足はもちろん、スタッフの研修機会の欠如もあり、定期的な乳がん・子宮頸がん検診サービスは提供されておらず 、また、地域住民にも受診の必要性が認識されていない。
 
※本事業は、第一三共株式会社(本社:東京都中央区)、AMDAネパール支部ならびに現地行政機関との連携のもと、実施しています。

 

スクリーニングキャンプ受付の様子
地域女性へのがん啓発活動

 

受益者の声(コーヒー共同組合会計担当 シャンタ・タパさん)
アムダマインズの活動を通じて、私たちチャンデスワリ・コーヒー協同組合は、コーヒーのパルピングセンターを設立することができました。
これまで、収穫したコーヒーチェリーは、天日干しで乾燥してから仲介業者に売る以外に方法がありませんでしたが、パルピング(コーヒーチェリーの果肉を除去)することで、天日干しした状態より高値で売ることができるようになりました。私たち農家にとって、現金収入源の多様化を可能にしてくれたこの取り組みは、「コーヒーを栽培しても儲けにならないから・・・」とコーヒー栽培をあきらめてしまっていた多くの農家にも希望をもたらしてくれています。
このパルピングセンターのおかげで、私たちコーヒー組合の取り組みは、今後もうまくいく、と自信を持っています。
パルピングセンターにて
パートナーの声(おかやまコープ岡山西エリア委員長 道広江利さん)
2021年度より、おかやまコープではネパールの母子健康格差是正事業の支援を行っています。組合員活動でも、ネパールがどんな国か知るために学習会を開き、ネパールの母子にプレゼントを贈る取り組みを続けてきました。
2022年度も、親子でアムダマインズの方からお話を伺ってネパールの現状を学び、赤ちゃんに贈るおもちゃを製作する企画を開催し、「今まで知らなかったし、学校でも習わないことをたくさん知れてよかった」「おもちゃをよろこんでもらいたいなと思います」という子どもたちからの感想も寄せられました。他のエリアでも、学習会に加えて現地のすごろくをしながらネパールについて学ぶ企画が行われ、各エリアで工夫して学習に取り組んでいます。2023年度もしっかり学習を深め、継続的に支援をしていけたらと思っています。
ネパール学習会の参加者と
ネパールスタッフブログ

 

 
ウプレティ家の台所から:晩ごはんの準備がめんどくさい日のチキンカレー」 2023年6月 小林麻衣子
ネパールでの暮らし、第2幕のはじまり」 2022年9月 小林麻衣子
ネパール駐在を終え、明日香村で思いを巡らす」 2021年12月 奥田鹿恵子
ネパールの「お茶の時間」のいま、そしてこれから」 2021年8月 小林麻衣子
コロナ禍での経済成長の明暗はいかに…」 2020年12月 奥田鹿恵子
ロックダウンから2ヶ月」 2020年5月 奥田鹿恵子
インターン通信①」「インターン通信②」「インターン通信③」 2020年1~2月 川口美子
ヒマラヤへの想い」 2019年12月 田中一弘
ウンのつく暮らし~犬と牛と時々猫」 2019年11月 奥田鹿恵子
変わるネパール、変わらないネパール」 2019年9月 松本千穂
ばぁばとじぃじと、時々、オトン」 2019年6月 竹久佳恵
私がネパールで仕事を続けているわけ~4回目の4月25日によせて~」 2019年5月 小林麻衣子
子どもの頃の遊びに思いを馳せて」 2018年12月 奥田鹿恵子
サウン月とメヘンディ」 2018年8月 小林麻衣子
インターン通信①」「インターン通信②」「インターン通信③」 2018年5~7月 大津璃紗
民族衣装デビューしました!」 2018年4月 奥田鹿恵子

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(2024年1月更新)