母子継続ケア強化事業(2024年3月-現在)
【目的】
家庭・地域・保健所連携による母子の健康継続ケア体制の確立
【主な活動】
資機材の供与、保健人材(保健所スタッフ、保健ボランティア)の能力強化、保健ボランティアによる訪問保健指導。母子手帳の配布と活用促進、両親学級の開催、啓発活動、など
【活動レポート】
2024年11月:
母子のいのちだけでなく、その後も続く人生を守るために
2024年3月:
新しい活動地で「母子の継続ケア強化」事業を開始しました
【活動地】フランシスコ・モラサン県レイトカ市及びクラレン市
フランシスコ・モラサン県では、都市部と地方部の貧富及びインフラの格差が拡大しており、それが母子保健の向上を阻んでいる。特に事業対象の2市では、開発の遅れ、公的保健医療サービスの質の低迷に加えて、文化的な因習の影響により、母子の健康に対する意識と知識が不足している。
※本事業は、日本国外務省からの資金協力(日本NGO連携無償資金協力)、連合「愛のカンパ」に加え、ぼてぢゅう®グループや皆様からのご寄付により活動を実施しています。
※本事業は、「日本ホンジュラス外交樹立90周年事業」(公式サイトに移動します)です。
日本人の専門家による新生児蘇生研修
両親学級での料理教室
乳がん・子宮頸がん検診促進による予防啓発事業(2022年12月-現在)
【目的】
乳がん・子宮頸がんの早期発見と治療
【主な活動】
公的保健医療施設における検診サービスの整備支援(技術研修の実施、資機材供与)、保健ボランティアの能力強化、啓発活動、など
【活動レポート】
2024年10月:
乳がん最新情報!希望を広げる月間です!
2023年12月:
乳がん・子宮頸がん検診事業が2年目に
2023年7月:第一三共株式会社「
ホンジュラスにおける乳がん・子宮頸がん検診促進による予防啓発プロジェクト」(同社公式サイトに移動します)
【活動地】エル・パライソ県エル・パライソ市、ダンリ市、テウパセンティ市、トロヘス市、オランチョ県
ホンジュラス国内でも、乳がん・子宮頸がん罹患者数が最も多い県の一つだが、人材や資機材の不足もあり、一次医療機関ではHPVワクチン接種のみで、乳がん・子宮頸がん検診や治療、啓発サービスは提供されていない。
※本事業は、第一三共株式会社(本社:東京都中央区)との連携のもと、実施しています。
子宮頸がんの検査・治療方法の研修
乳がん予防月間の啓発イベント
栄養のバランスの取れた食習慣の普及を目指した持続可能な学校菜園推進事業(2025年4月-現在)
【目的】
対象地域の児童・生徒が栄養のバランスの取れた持続可能な食習慣を身につける
【主な活動】
環境にやさしい農法を用いた学校菜園(野菜・果物の栽培)の推進、収穫物を用いた給食の提供支援、栄養教育、市役所・学校・家庭の連携促進、など
【活動レポート】
2025年6月:
プロジェクト紹介(AIN公式サイトへ移動します)
【活動地】エルパライソ県サン・ルカス市、サン・アントニオ・デ・フローレス市
ホンジュラスの中でも特に開発の遅れた地域で、住民の9割がトウモロコシやフリホーレス豆を栽培する農家である。食事はこの2種類に偏っており、野菜や果物を摂取する機会が非常に少なく、子どもの栄養のバランスが取れていないことが課題となっている。
※本事業は、公益財団法人味の素ファンデーション「食と栄養」国際助成プログラム(AIN)や皆様からのご寄付により活動を実施しています。
学校菜園の種まき
学校菜園の除草をする生徒
水源保全とアグロフォレストリー推進事業(2025年7月-現在)
【目的】
環境と調和した持続可能な農業を通じた自然との共生
【主な活動】
植樹、苗床の設置、水源の囲い設置(獣害防止のため)、など
【活動レポート】
Coming Soon!
【活動地】エル・パライソ県サン・アントニオ・デ・フローレス市、オロポリ市、グイノペ市
活動地は降雨量の少ない乾燥地域のため、十分な収穫が得られず、住民は慢性的に食料不足の状況におかれている。少しでも生産性を高めようと、焼畑で耕作面積を広げたり化学肥料の使用を繰り返してきた結果、土地が痩せてさらに生産量が減り、ますます食料が不足するという悪循環に陥っている。
※本事業は、(公社)国土緑化推進機構「令和7年度緑の募金」ほか、皆様からのご寄付により活動を実施しています。
苗木の配布
コミュニティでの会合
保健サービスネットワーク(RISS)を通じた保健サービスデリバリー強化プロジェクト(2021年10月-現在)

JICA技術協力プロジェクトの共同企業体の構成員として、優先非感染性疾患(高血圧症、糖尿病)に係る保健サービスの改善を目指し、保健行政が行う監督・モニタリング・評価体制の構築支援に携わっています。
プロジェクト詳細はこちらから(JICA技術協力プロジェクトサイトに移動します)
受益者の声(乳がん・子宮頸がん検診受診者 リリアン・エリサベス・バレリオさん)
ある日、家の近くの保健医療施設で乳がんと子宮頸がんの検診が受けられることを知りました。それまで乳がん検診は一度も受けたことがなく、子宮頸がん検診を受けたのも十年以上前だったので、検診料が高くないなら受けてみようと思いました。「もし悪い結果が出たらどうしよう」とか「検査は痛くないのかな」と考えてしまい、怖い気持ちもあったのですが、受診前に医師が、がんのことや検査内容について丁寧に説明してくれ、不安を和らげてくれました。検査の結果、何も異常はないことが分かり、とても安心しました。
検診はとても大切です。病変を見つけ、症状の悪化やがんの進行を防ぎ、命を守るための手段です。この事業はたくさんの女性の助けになっています。遅すぎて、手遅れになってしまわないよう、周りにも受診することを勧めていきたいと思います。
リリアン・エリサベス・バレリオさん
スタッフ紹介(母子継続ケア強化事業 コーディネーター メルビン・アマドル)
事業による様々な効果の中でも、クラレン市に初めて導入された超音波診断装置と、医師への研修によるインパクトは特に大きいと感じています。妊婦本人はもちろん、家族や保健ボランティアの関心もとても高く、2024年度にはクラレン市で144回の検査が実施され、胎児と母体の異常の早期発見につながりました。地元で超音波検査を受けられるようになったことが妊婦健診の受診を後押ししています。
私はレイトカ市出身で、「地元の保健医療問題を何とかしたい」という思いから看護師になりました。今、アムダマインズの事業を通じて問題解決に貢献できていることをうれしく思います。これからは効果の持続性に焦点を当て、将来、この事業がなくても母子保健改善のための活動が継続されるよう、住民、保健医療施設、市役所との連携を一層強化していきます。
メルビン・アマドル
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ホンジュラス駐在3年目に入った奥田が、日々の暮らしや、プロジェクト活動で目にした言語景観から感じるホンジュラスの文化についてお伝えします。
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(2025年9月更新)