アフリカ南部に位置するザンビア共和国は、1964年に独立して以来、紛争を経験していない、アフリカでもっとも平和な国の1つです。しかし、人口の6割以上が国際貧困ライン以下での生活を余儀なくされており、特に人口密度の高い首都ルサカ市に住む貧困層は、厳しい生活環境の中、不安定な収入や感染症などの様々な課題を抱えています。
面積:75.3万㎢ (日本の約2倍)
人口:1,947万人 (2021年/世界銀行)
公用語:英語
1 人あたりのGNI:1,030米ドル (2021年/世界銀行)
5 歳未満児死亡率:58人 (出生1,000人あたり、2021年/UN IGME)
妊産婦死亡率:135人 (10万人あたり、2020年/WHO)
ハートサポートプロジェクト(2021年2月-現在)
【目的】
リプロダクティブヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)に関する知識・情報と布ナプキンの普及
【主な活動】
コミュニティスペースの開設とサービス提供(カウンセリング、HIVテスト、避妊具の提供)、ピア・エデュケーターの育成、ピア・エデュケーターによる啓発活動、布ナプキンの製作と配布、など
【活動レポート】
ハートサポートプロジェクトの公式サイトもご覧ください(同公式サイトに移動します)
2024年6月:自分たちの力で活動を続けたい~Star of George Youth Groupの挑戦~
【活動地】首都ルサカ市
活動地は首都ルサカ市内のスラム街。人々は厳しい生活環境の下、不安定な収入や感染症など、様々な問題を抱えている。思春期層の課題は、性に関する知識不足や生理用品不足。使い捨てナプキンは裕福な家庭の子しか継続して使えず、多くが古着や新聞紙など、衛生的とは言えないもので代用している。
※本事業は、大王製紙株式会社との連携より活動を実施しています。
啓発活動に参加した地域の女の子たち
布ナプキンを手に
布ナプキンを手に
コミュニティセンター支援事業(2002年-現在)
【目的】
コミュニティセンター収益による地域貢献(保健ボランティア支援、貧困層住民支援)
【主な活動】
コミュニティセンターによる駐車場、オフィス賃貸、野菜栽培、養鶏、洋裁教室運営への側面支援、など
【活動レポート】
2022年9月:よりよいコミュニティセンターに生まれ変わりました
2021年1月:コミュニティセンターの挑戦~自立発展性の向上を目指して~
【活動地】首都ルサカ市
活動地は首都ルサカ市内のスラム街。人々は厳しい生活環境の下、不安定な収入や感染症の蔓延など、様々な問題を抱えている。行政機関も予算や人員が限られている中、住民の自助努力だけでは生活改善は難しく、様々なアクターによる複合的な地域貢献が必要とされている。
※本事業は、皆様からのご寄付により活動を進めています。
コミュニティーセンターの農園
保健ボランティアに支給される農作物
保健ボランティアに支給される農作物
受益者の声(ハートサポートプロジェクトのピア・エデュケーター ガールアップの皆さん)
ガールアップは若年層の妊娠を減らそうと、2018年に結成されたグループです。ハートサポートプロジェクトが始まることになったとき、地域の女の子たちへの啓発活動と布ナプキンの作製を私たちが担当することになりました。
関連するトピックを学び、ミシンの基本知識と扱い方、布ナプキンの作り方を学びました。最初はとても難しく感じましたが、慣れてくると楽しくなり、自分の服をデザインして作ったり他の人に教えたりすることもできるな、とモチベーションが上がりましたし、完成したナプキンを見るとワクワクして自信にもなりました。
布ナプキンだけで生理の問題ななくなるわけではないけれど、これからも活動を続け、田舎に住んでいる子、孤児やストリートチルドレンにも普及させ、女の子たちの悩みを改善していきたいです。
関連するトピックを学び、ミシンの基本知識と扱い方、布ナプキンの作り方を学びました。最初はとても難しく感じましたが、慣れてくると楽しくなり、自分の服をデザインして作ったり他の人に教えたりすることもできるな、とモチベーションが上がりましたし、完成したナプキンを見るとワクワクして自信にもなりました。
布ナプキンだけで生理の問題ななくなるわけではないけれど、これからも活動を続け、田舎に住んでいる子、孤児やストリートチルドレンにも普及させ、女の子たちの悩みを改善していきたいです。
ガールアップの皆さん
パートナーの声(大王製紙株式会社 出野結香さん)
早いものでザンビアでの活動も3年が経とうとしています。3年目は、現地ピア・エデュケーターの女の子3人と日本の女の子3人をオンラインで繋ぐ世界女の子会議(ハートサポート公式サイトに移動します)を実施しました。参加者たちは、それぞれの国の生理を取り巻く環境について会話し、違うことに驚き、同じことに共感し、お互いにいい刺激となる会議でした。特に日本の女の子たちは現地の話を聞いて、「日本よりもオープンに生理について男の子と話している実態に驚き、自分たちが学ぶことの方が多かった、日本の環境について考え直すきっかけになった。日本もザンビアのように、男性の理解を深めてもらえる機会を増やしたい」と話してくれました。私自身も、実際に女の子の話を聞き、熱意を持って活動する姿を見てうれしく、感動しました。少しでも女の子たちの力になれたことを心よりうれしく思います。
世界女の子会議(日本側の参加者)
ザンビアスタッフブログ
「第二の故郷」 2023年12月 大谷聡
「ささやかな体験ですが、、、」 2022年11月 林裕美
過去のプロジェクト
完了したプロジェクトはこちらよりご覧になれます。
(2024年9月更新)