自分たちの力で活動を続けたい~Star of George Youth Groupの挑戦~
海外事業運営本部 林 裕美

2024/06/18

みなさんこんにちは。久しぶりに、ザンビアからのレポートをお届けします。
 
首都ルサカ市では、2020年から思春期の子どもにリプロダクティブヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)に関する知識・情報と、布ナプキンを普及する活動に取り組んでいます。大王製紙株式会社との協働になるこの活動は、「ハートサポート」(同公式サイトに移動します)プロジェクトとして実施しています。
 
現在「ハートサポート2024」で、布ナプキンの作製支援につながるキャンペーンを実施中です(6/30まで)。ぜひ、こちらの公式サイトをご覧いただき、X(旧Twitter)Instagramで応援してください!
 

布ナプキンを普及するために必要な取り組みについて話し合うピア・エデュケーターたち

 
さて、ザンビアで4年目を迎えたハートサポートプロジェクト。
活動を行っているジョージ地区のピア・エデュケーターは、当初は女の子しかいませんでしたが、その後、活動に積極的な関心を持つ男の子も仲間に加わり、今では男女が協力して活動するグループであることが1つの特徴になっています。
その名も、“Star of George Youth Group” (=SGYG)。「自分たちは地域を盛り上げる存在」だという意気込みが感じられるような、素敵な名前だと思いませんか。
 
SGYGのメンバー。それぞれ忙しい中、足を運んでくれます

 
彼・彼女たちが今取り組んでいるのは、持続的に活動できるようになるための組織基盤作りです。
具体的には、布ナプキンの作製・販売を中核に、地域での月経衛生やリプロダクティブヘルスを推進していくために、布ナプキンの販売戦略を考えるとともに、組織として必要な内規の作成や団体登録、銀行口座の開設などを進めています。
どれもあまり経験のないことばかり。手分けして情報を集め、勉強しながら同時進行で各種手続きに取り組んでいます。何度も電話をしたり、足を運んだりと、面倒なこともきっとあるに違いありませんが、私たちには一切愚痴をこぼさず、辛抱強く、一つひとつ対応しています。
 
ビジネスプランを考えるSGYGメンバーたち。頼もしい意見が続きます

 
先日、うれしいお知らせがありました。SGYGに布ナプキンの作製依頼があったのです。短い納期でしたが価格交渉もしっかり行い、みんなで作製に励んで納品し、無事に代金を受け取ったそうです。
実はこの依頼、SGYGの活動地域を担当する保健センターからの紹介でした。地域の月経衛生やリプロダクティブヘルスに取り組んでいる彼・彼女たちを保健行政も応援し、あちらこちらで紹介してくれているようです。このような行政との連携もSGYGの特徴であり、また大きな強みにもなっています。
急ピッチで布ナプキンを作製。短納期にも工夫して対応しています

 
ハートサポートプロジェクトを経験したピア・エデュケーターは、今後も活動を継続したいと考え、そのための課題を自分たちで見つけ、取り組んでいこうとしています。それを間近で見てきたジョージ保健センターの看護師は、若者たちの様子に合わせ、その時々にふさわしい支援を続けてきてくれたプロジェクトの存在が、彼・彼女たちを鼓舞してくれたと語っています。
 
ルサカ市に灯った「やる気の炎」が消えることのないよう、アムダマインズも陰ながら支えていきたいと思います。
 
 

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ハートサポートプロジェクトの紹介 >>> こちらから
ザンビアスタッフブログ >>> こちらから

 

この記事を書いたのは
林 裕美(はやし ひろみ)
海外事業運営本部 プログラムコーディネーター


1993年のカンボジア総選挙で、選挙監視の国連ボランティアとして活動していた日本人が現地で殺害された事件をきっかけに、国際協力に関心を持つ。大学卒業後、民間企業を経て2001年にAMDA海外事業本部(アムダマインズの前身)入職。カンボジアでのコミュニティ開発事業、インドネシアでの復興支援事業に従事後、2007年から現職。趣味のママさんバレー歴5年目にして、初のハーフ(中衛)センターポジションに四苦八苦。現在、猛特訓中!福岡県出身。

 

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