42.195kmを走り抜く人たち

2014/02/28

ゴール2km手前の私設給水所で目当ての人を待つ。
やがてやって来たその人たちは去年より少し余裕がないように見えた。

全国的には東京マラソン一色の2月23日、岡山だけはそうじゃ吉備路マラソンで盛り上がった。今年も好天に恵まれ、1万8千人余りの人が参加したという。

高杉こどもクリニック前の私設給水所については去年に比べ、明らかに手際が良くなっている。終了時刻が近づくにつれ、たこ焼きに手を伸ばす人が増えるのは去年と同様だ。1年の歳月を感じさせるのは、去年は手作りの旗をひたすら振っていたいけだったT氏の息子が、帰って来た「おとと」に向かって「(去年より)遅い」と減らず口をたたくほど成長したことだ。が、やはり今年も旗は手作りだった。ファミリーマラソン1.5kmでデビューを果たしたH氏の娘5歳は冷却スプレーを差し出し、ランナーに「天使!」と呼ばれていた。こちらも来年の大会では「遅い~」と母親を急かすようになるのだろうか。
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チャリティ・ランを掲げ2週連続フルマラソンという川内選手ばりのチャレンジをした高杉先生は先週の高知のマラソン大会で出したばかりの自己ベストを更新して今年のチャレンジを終えた。大根ランナーも走り抜いた。
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今年もチャリティ・ランの広報をしながら。
「あんたらようやるなあ」
最後の走者が半ば車に追い立てられるようにして去った後、片づけを始めたクリニックの人たちに大会スタッフから声がかかった。そう。走る人も、6時間応援し続ける人も、帰って来たランナーを迎える人も、みなチームでこのマラソンとチャリティ・ランを楽しんだ。そして最後は活性玄米の特性カレーが振る舞われた。

しかし、ここまで40kmを走って来た人たちがいったん立ち止まってパイナップルを食べ、スプレーをし、また走り出す。声援に「ありがとう」と応える余裕はどこから来るのか。私にはまだわからない。それを知るのは42.195kmを走り抜いた人だけなのだろうか。
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今年は2週連続フルマラソン!JustGivingでチャリティランを応援しましょう

昨年のそうじゃ吉備路マラソンの様子、左は髙杉医師
昨年のそうじゃ吉備路マラソンの様子、左は髙杉医師

いつもAMDA-MINDSを応援してくださっている高杉こどもクリニックの髙杉院長が、今年もそうじゃ吉備路マラソンでチャリティ・ラン(※)にチャレンジします!(昨年の様子はこちら)今年はなんと、高知と総社で2週連続フルマラソンに挑戦です。

クリニックのスタッフやAMDA-MINDS陸上部(約3名、この時期のみ発足)も、そうじゃ吉備路マラソンで自分の限界に挑戦します。皆さん、この「チーム高杉こどもクリニック」の大きな挑戦を、JustGivingで後押ししてください。

皆さん一人ひとりの応援を大きなパワーに変えて、チームは走ります!

(※)チャリティ・ランとは、①自分なりにマラソンなどでの目標(タイム、完走など)を定めて宣言し、チャレンジャーはそれに向かって努力する、②賛同した周りの人たちが寄付をする しくみです。

去年のチャリティ・ランの成果です

ネパールのシッダールタ母子専門病院から、昨年のチャリティ・ランの成果として寄贈された医療機材が活用されている様子が届きました。

病院長は、「これまでは乳幼児用の機器(内視鏡や気管支鏡)がなく、子ども病院で対応が難しい症例では他の病院に搬送しなければならなかったが、今後はより迅速なケアが可能になる」と語っています。

チーム髙杉こどもクリニックからは、Just Givingの活用、チームのTシャツの販売、募金箱の設置等で20万円余りのご寄付をいただき、ネパールのシッダールタ母子専門病院で使用する医療機材を購入することができました。

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