ナワルパラシ郡母子健康改善事業2年目(2012年1月-3月)

2012/07/11

子どもの成長記録

公的保健医療施設(サブヘルスポスト)から遠く離れた遠隔村では、サブヘルスポストの医療スタッフが定期的に村々を訪問し、予防接種、子どもの成長記録、妊産婦健診などのプライマリヘルスケアサービスを提供する「アウトリーチクリニック」サービスが提供されています。プロジェクト対象地でも、アウトリーチクリニックが実施されている村では、母親グループメンバーが医療スタッフと一緒に「子どもの成長記録」活動を実施しています。
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「家族計画」研修

母親グループのリーダー格であるアクションメンバー(AM)に対し、今期は「家族計画」と「ジェンダー」研修を開催しました。この写真は、AMが避妊具(コンドーム)装着のデモンストレーションを行っている様子です。プロジェクト対象地の村落では、宗教・社会的背景から避妊をタブー視したり、性に関してオープンに語られにくい状況にあるため、「家族計画」について学んだり話したりすることを恥ずかしがるAMも少なくありません。プロジェクトではこのような背景に十分配慮して、女性たちが心地よく学習できるよう、研修を進めています。
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「ジェンダー」研修

こちらの写真は「ジェンダー」研修の様子です。この研修には、プロジェクトを実施しているナワルパラシ郡の女性開発局から講師の方が来てくださいました。研修では、家庭や社会における女性の役割と現状や、ジェンダー問題の具体例などが話し合われました。
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管理運営委員会メンバー研修

2011年7~9月に実施した第1回目に続き、第2回目のサブヘルスポスト管理運営能力向上ワープショップを開催しました。今回は、第1回目に策定したアクションプランの実施状況の確認、優先課題の選定や今後の活動評価方法について話し合われました。
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コミュニティ健康基金

母親グループメンバーは、毎月低額の貯金をため、それを原資にコミュニティ健康基金を設立しています。貯蓄だけでなく、健康増進目的(子どもが病気になったときの搬送費、治療費など)に基金から少額の融資もされています。事業スタッフは定期的に基金の運用管理状況をモニタリングして、計算方法などに間違いがあれば、お母さんたちに正しい計算方法や帳簿の記載方法をアドバイスしています。
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