ホンジュラスで栄養改善を目指す事業が始まりました
8月18日、JICA草の根技術協力事業(草の根パートナー型)として「エル・パライソ県バド・アンチョ市における栄養改善に向けた家庭菜園普及プロジェクト」を開始しました。全事業期間は2年3ヶ月を予定しています。
本事業では、食糧・栄養の不足という課題に対し、住民一人ひとりが身近に取り組むことができる家庭菜園を通じて、栄養の改善に取り組みます。各家庭が自身の生活様式や経済状況、住環境などに合わせた規模で野菜を栽培することができ、また日常的に摂取できる家庭菜園の運営を通して、各世帯が十分な量の食料と、摂取する食物の種類を増やして栄養バランスを確保し、将来にわたって健康でいられるための生活の素地を築くことを目指します。
事業開始に先立ち、中根卓JICAホンジュラス事務所長はじめ、カウンターパートであるバド・アンチョ市のエスピナル市長、ホンジュラス国外務省のナセル外務・国際協力次官同席のもと、事業統括の山田留美子が契約書への署名を行いました。山田は署名式で、先行事業(母と子のプライマリーヘルスケアプロジェクト)を実施する中で、地域の人が日々の食料の確保に苦労していることを確認し、本事業の立案に至った経緯や、本事業を一緒に実施する現地NGOのGGUIA(ヘイギア)(環境に配慮し、有機肥料や自然の素材を使った除虫剤などを使いながら、家庭菜園を推進している)との出会いについて説明し、本事業を実施できることに対する感謝の気持ちと事業を成功に導く決意をお伝えしました。
署名式の様子は、現地新聞でも報じられました。(外部サイトへ移動します)
エル・パライソ県で実施してきた母子保健事業の経験を踏まえて取り組む新たな分野での活動に、今後も応援をよろしくお願いいたします。