ネパール大地震で被災した幼稚園の環境整備が進んでいます

2018/09/13

2015年にネパールを襲った大地震で、甚大な被害を被った14郡の1つ、カブレパランチョウク郡のロシ地区で、被災した幼稚園24か所の環境整備を支援しています。
 
震災後、政府復興予算の限りもあり、幼稚園の環境整備は先送りにされたまま。3歳から5歳の子ども約300人が、壁や窓も崩れた幼稚園で、十分な設備や教材もないまま、時には再建用の建設資材置き場の片隅で、お遊戯やお昼寝の時間を過ごしていました。また、約半数の教員は、政府規定の幼児教育研修受講の機会も得られないまま、時には自身の教育手法に大きな不安を覚えながら、震災後の子どもの心のケアと日々の幼児教育に取り組んでいました。
 
そこで、株式会社フェリシモ「ネパール中部地震100円義援金」の助成を受け、2017年11月から幼稚園の環境整備に取り組んでいます。これまでに、全24園に教材セットを配布した他、教員に対する幼児教育研修や、幼児教育の重要性を訴える保護者対象の啓発活動を実施しました。子どもたちは特に教材セットに大喜び。カラフルなブロックや数字パズル、タンバリンやボールに加え、お料理・お医者さんごっこセットは大人気でした。

カラフルな教材セットを手に、笑顔の子ども
カラフルな教材セットを手に、笑顔の子ども

先日、ネパール事業調整員の奥田鹿恵子が、この活動にご支援くださっている株式会社フェリシモを表敬訪問し、同社で社会貢献活動を担うフェリシモ基金事務局の皆さまに、現地の様子、活動の進捗状況などについてご報告する機会をいただきました。

スタッフの奥田からフェリシモ関係者の皆さまにご報告
スタッフの奥田からフェリシモ関係者の皆さまにご報告

この活動は2018年10月末まで続く予定です。300人の子どもたちの笑顔が、地震で大きな被害を受けたロシ地区の、復興のシンボルになることを願って。