ホンジュラスで2事業の契約署名式が行われました ホンジュラス事務所 白川良美

2020/03/05

2020年2月27日に在ホンジュラス日本国大使館で、平成31年度外務省日本NGO連携無償資金協力事業として3月1日開始の2案件「テウパセンティ市における妊産婦ケア改善支援事業」および「栄養改善・生計向上に向けた家庭菜園普及プロジェクト」(バド・アンチョ市で実施)の贈与契約署名式が行われました。
 

贈与契約書に署名する福田大使(左)とホンジュラス事業統括の山田

 
署名式には福田紀夫特命全権大使をはじめ、エル・パライソ県保健事務所よりインディアナ・アルヘニャル所長、テウパセンティ市からルベン・ロペス市長、バド・アンチョ市からオルマン・エスピナル市長、AMDA-MINDSよりホンジュラス事業総括の山田留美子が出席し、各プロジェクト関係者が見守る中で式典が行われました。また、テウパセンティ市の出身で、本事業へも関心を寄せていただいているネリー保健副大臣も駆けつけて下さいました。
 
駆けつけてくれたネリー副大臣(右から3人目)と

 
福田大使からは、ホンジュラスで20年以上続けているAMDA-MINDSの支援事業への感謝の言葉をいただくとともに、3月から始まる2つの事業において、その成果が持続的な発展につながるためには各市長の協力が必要不可欠であるという力強いメッセージをいただきました。また、今年は日本とホンジュラスの「友好」が築いた外交樹立85周年であることを伝えられました。
 
バド・アンチョ市長からは家庭菜園事業の成功を確信していること、テウパセンティ市長からは、プロジェクトの連携強化の重要性について、ご挨拶をいただきました。また、エル・パライソ県保健事務所長からはプロジェクト実施への感謝と、各事業の成功が妊産婦死亡率の低下、さらには県民の健康水準の強化につながることを期待しているとのメッセージをいただきました。
 
テウパセンティ事業では、各保健所の環境整備や医療資機材の供与、各種研修による保健人材の育成、伝統的産婆への研修、保健ボランティアとの連携強化、妊婦クラブなどを通して、中心部および山岳部の母子保健サービスの強化ができるよう支援をしていきます。
 
バド・アンチョ事業では先行事業(草の根技術協力「エル・パライソ県バド・アンチョ市における栄養改善に向けた家庭菜園普及プロジェクト」)の成果を踏まえ、さらに発展させた活動を行います。現地NGOであるGGUIAと協力し、プロジェクト運営委員会および家庭菜園の技術を学ぶ拠点となる「地域活動促進センター」等の設置、運営委員会の活動を軌道に乗せ定着させるための会合・研修の開催、水を確保するためのタンクの設置、家庭菜園の収穫物を長期保存するための加工技術の習得、対象市におけるパイロット市場の開催などに取り組む予定です。
 
各事業の成果をしっかり出せるよう、引き続き現地での活動に邁進していきます。みなさまのご支援をよろしくお願いいたします。
 
 
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