ボランティアを支える仕組み ザンビア事務所 専門家 大谷 聡

2013/09/06

ザンビアよりこんにちは。都市コミュニティ小児保健システム強化プロジェクトの専門家として活動している大谷です。今日は、当プロジェクトで私が担当している小規模ビジネス活動について簡単にご紹介したいと思います。

「保健医療のプロジェクトなのにビジネス活動???」と思われるかと思いますが、ザンビアの保健医療サービスが置かれている状況とその改善を目指すプロジェクトの仕組みを知ればその謎は解けます。当プロジェクトは、都市部の貧困層が居住する地域で、そこに住む住民自身がボランティアとしてクリニックのスタッフと共に地域の健康を改善していくお手伝いをしています。先日Tea Breakに掲載されました森本君の記事にもありますように、ザンビアの都市部では人口数万人の地域にクリニックが一つしかないケースが殆どですので、住民ボランティアのサポートなしには地域医療が成り立ちません。住民ボランティアは多い人ではほぼ毎日、少ない人でも週1回は無償で活動を行っていますが、彼らは自分たちの日々の生活に必要なお金も稼がないといけない為、活動に参加すればするほど、日々の生活が苦しくなってしまいます。そこで、ボランティア活動と生活を両立するため、プロジェクトの中に小規模ビジネスが組み込まれました。

既に利益を生み出しているビジネスとして製粉業、有料公衆トイレ有料シャワールームの設置・管理、クリーニング業があり、合わせて月平均3万円ほどが活動に参加しているボランティアに分配されています(支払われています)。また、まだ利益は生み出していないものの、現在実施・準備しているビジネスとして、コンクリートブロックの製造、家畜飼育(養豚)、住宅賃貸業があります。

プロジェクト終了まで残り約半年、ザンビアの人たちがプロジェクト終了後も自分達自身で維持・管理し、更には他の地域にまで拡げていくことができるレベルを目指して引き続き頑張って行きたいと思います。

ンドラの養豚事業
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カブウェ賃貸住宅事業
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