何曜日に生まれたの? 海外事業運営本部 白幡利雄
このドラマの中で、題名を略した「なんうま?」という表現が、セリフとして何度か印象的な場面に使われていました。高校時代の事故をきっかけに10年間コモリビトだったという設定の主人公が、あることをきっかけに高校の同窓会に参加することになり、会話のネタにつまった際に使うという趣旨だったのですが、「なんうま?」と突然聞いたあと、「タイやミャンマーではね、何曜日に生まれたかが大事で、星座や血液型のように何曜日生まれかで性格や相性を占うんだって」という説明が重ねられていました。
(写真:ミャンマーのパゴダ(仏塔)では、生まれた曜日の守護神にお参りします。写真は月曜日生まれで、守護神はトラ。ちなみに、水曜日が午前と午後に分けられているので、7ではなく8つの曜日として考えられています)
思いがけないところから、私たちアムダマインズが長年活動してきているミャンマーという国名が出てきて、ちょっとうれしくなったりしたのですが、そういえば今月末には、現地で「ダディンジュ」と呼ばれる、ミャンマーでは2番目に大きなお祭りがあることを思い出しました。雨季にあたる5月から10月頃までは天にいるお釈迦さまが、満月の光を頼りに地上に降りてくるとされる日で、人々はパゴダ(仏塔)や各家庭でろうそくなどの灯りをともし、花火を打ち上げたりしてお祝いします。同じ時期、似たような行事が、他のアジアの国々でも見られますよね。
さて、ミャンマーの仏教のありようは、日本のそれとは大きく異なるので、とまどうことがたくさんあります。観光で行く先のお勧めを聞くと、まずは「パゴダ」と言われるのも、その一つ(笑)。実際、どこにでもありますし、それしか選択肢がない(失礼!)、という観光地もあります。
極めつけは、ミャンマーが世界に誇るバガン遺跡。ミャンマー初の統一王朝が栄えた11~13世紀につくられた3,000もの数のパゴダと寺院が林立する古都で、2019年には世界遺産にも指定されています。熱気球にのって空から眺めるというツアーもありますが、やはり地上でひたすらパゴダを訪ねまくるのがミャンマー流。
私が面白いと思ったのは、見る角度によって顔の印象がガラッと変わる仏像です。バガンで最も美しいと言われるアーナンダ寺院には、中央から東西南北に向かって大きな4体の黄金の仏像が置かれているのですが、真下に近寄って見ると、まるでにらまれているような感じになり、ちょっと足がすくむほど…。
ミャンマーは現在、コロナ禍によるさまざまな規制はほぼ撤廃され、観光での渡航も可能にはなっています。以前のように、こころおきなく様々な場所を訪ねられるようになる日が待ち遠しいですね。
現地からの活動報告やイベント予定などを配信している、公式SNSやメールマガジンにもぜひご登録ください!過去のメールマガジンはこちらでご覧いただけます。