非感染性疾患予防を担う保健ボランティア
マダガスカル事務所 アンジヤンザトゥヴォ・マヘリズ・オンザ・アイナ・ファニリティビス

2026/10/13

保健ボランティアのフンジャとアンツァが、研修で受け取った啓発用教材を手にしています

 

本プロジェクトは、第一三共株式会社、ならびにマダガスカル保健省との連携のもとで実施しています。研修を受けた一人ひとりの保健ボランティアの先には、守られる命があります。保健ボランティアへの研修は、住民の健康とレジリエンス(回復力)への投資です。

 
 

マダガスカルでは、NCDs(がんや心疾患などの非感染性疾患)が公衆衛生上の課題として、ますます深刻化しています。しかし、NCDsに関する認知度はいまだ十分とはいえず、研修を受けた医療従事者も少なく、早期発見に必要な機器を備えている保健センターも限られています。

 

こうした状況を踏まえ、アムダマインズはこれまで、医療機器の提供や医療従事者への研修を実施してきました。さらに、保健ボランティアを対象とする研修も実施しました。

 
 
▍保健ボランティアとは?

地域医療の一つの柱である保健ボランティアたちは、それぞれの地域においてNCDs予防の重要な架け橋となります

 

保健ボランティアとは、地域に暮らす住民が、保健に関する情報を地域の人々に伝え、健康への意識を高める活動を行う人々です。保健ボランティアは地域住民の一人なので、地域の人々が日常的に使う言語や文化・習慣を十分に理解しており、メッセージを伝えやすいという強みがあります。また、NCDsを予防する地域社会の力を継続的に高めることにもつながります。

 
 
▍初めての戸別訪問に向けて

戸別訪問のロールプレイを通じて、それぞれの家庭の状況に配慮しながら、健康に関する情報を適切かつ丁寧に伝えるための練習を行いました

 

保健ボランティア対象の研修は、2026年9月、マンザカンジーナ郡で初めて実施されました。郡内の各地域から96名の保健ボランティアが参加し、NCDsに関する知識を学びました。

 

研修では、NCDsの危険因子や健康的な食生活、戸別訪問の進め方、コミュニケーションの方法などについて、理解を深めました。また、ロールプレイや実践的な演習を通じて、各家庭への声かけや、住民一人ひとりに合わせた予防のための情報の伝え方を練習しました。

 

こうした準備を通じて、保健ボランティアがそれぞれの家庭の状況や生活の背景を尊重しつつ相手の気持ちに寄り添い、丁寧にコミュニケーションを取りながら活動できるようになることを目指しています。

保健ボランティアは、予防という極めて重要な役割を果たすために必要な、新しいモニタリング・報告ツールを手にしました

 

研修が終わり、地域の人々に学んだ知識を伝える活動が、いよいよ始まります!

 
 

この記事を書いたのは
ANDRIANJATOVO Maherizo Onja Aina Ndimbisoa
マダガスカル事務所 フィールドオフィサー


農業工学および社会学・農業経営学の学位を取得した農村開発の専門家。現場での経験を生かし、地域社会を支援し、現実に即した解決策を提案している。現実的かつ創造的な性格で、自動車・オートバイの整備や音楽に興味を持つ。アンツィラベ郡出身。

 
 


 
 

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