11月20日は「世界子どもの日」

2014/11/18
11月20日は「世界こどもの日」です。国際連合で「子どもの権利宣言」「子どもの権利条約」が採択された日でもあります。

1954年、国際連合は「子どもたちの世界的な友愛と相互理解の日に、また世界の子どもたちの福祉を増進させる活動の日」として、全ての加盟国に対して「世界こどもの日」を制定することを勧告しました。具体的な日付は各国政府に委ねられ、例えば日本では、端午の節句としてなじみ深い5月5日の「こどもの日」を、日本版「世界こどもの日」としています。ちなみにAMDA-MINDSの事業国の1つインドネシアでは、7月23日をインドネシア版「世界こどもの日」として祝っており、バドミントン大会やサッカー大会など様々なイベントが開催されているようです。

さて今年の「世界子どもの日」は、1989年に「子どもの権利条約」が国連総会で採択されてからちょうど25周年の記念日にあたります。この間、子どもを取り巻く環境は著しい改善を見せています。例えば、5歳未満の子どもの死亡数を見てみると、1990年には出生児1,000人あたり90人だったものが、2012年には48人にまで大きく減少しました(UNICEF「世界子供白書2014」)。この25年間、子どもの権利に対する意識が高まり、子どもたちの生活の向上や権利の実現のため、各国が国際機関と協力して様々な取り組みを進めてきた成果と言えるでしょう。私たちAMDA-MINDSも支援者の皆さまと共に、子どもたちの元気を育てる取り組みを続けてきました。

しかし今もなお、世界では守られるはずの幼い命が失われています。例えば、AMDA-MINDS事業国の1つミャンマーでは、下痢や呼吸器感染症などの予防可能な病気に苦しみ、命を落としていく子どもが未だ絶えません。そこで私たちAMDA-MINDSは、ミャンマーの農村部において、人々にとって最も身近な医療施設である診療所の整備、保健ボランティアなどの人材育成、衛生的なトイレの普及や安全な水へのアクセス拡大など、様々な取り組みを進めています。(ミャンマー事業の詳細はこちら

その活動地の1つ、メティラ県にあるメティラ総合病院小児病棟では、「入院した子どもたちに、栄養をつけて一日でも早く元気になってもらいたい」と願う支援者の皆さまから寄せられた浄財で、入院中の子どもたちに栄養豊富な給食を提供しています。日本では、治療の一環として病院が入院患者の食事を用意しますが、一般的なミャンマーの病院では食事の提供はなく患者家族が準備します。貧しい人々にとって、治療費に加え食事も準備することは費用面で大きな負担になるだけでなく、治療中の子どもの状態や体調に合わせ栄養バランスの良い食事を準備することは、容易ではありません。入院中に偏った食生活を続けることは、病気を悪化させ、他の病気を併発する原因の一つになります。そんな状況の中、この栄養満点の給食は、入院患者やその家族の大きな支えになっています。

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「世界子どもの日」には、遠く離れた国に暮らす世界の子どもたちにも心を寄せてみませんか
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子どもたちを病気から守るため、予防接種を推進しています
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栄養満点の給食は入院中の子どもと家族の支えです
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