グアテマラでの母子保健事業が2年目を迎えました!

2019/03/04

2月28日、在グアテマラ日本国大使館において、外務省日本NGO連携無償資金協力事業「コミュニティ母子保健向上プロジェクト(第2期)」の贈与契約署名式が行われました。

署名された契約書を手にする古谷大使(右)と山田事業統括


古谷朋彦特命全権大使よりお言葉をいただいた後、AMDA-MINDSグアテマラ事業統括である山田留美子と、現地スタッフのアルフォンソ・リゴベルト・キニージャ・グラベがご挨拶をしました。事業対象地の出身者でもあるアルフォンソは、スタッフになった当初(約1年前)、自分が母子保健について研修することを、男性として非常に恥ずかしいと思いながらも、だんだんと重要性を感じるようになり、今ではとてもプロジェクトに感謝していると、受益者の気持ちを代弁するようなスピーチをしました。

体験談を述べるアルフォンソ


式典には、保健省より副大臣代理、キチェ県保健局長、サンバルトロメホコテナンゴ保健所長とスタッフの皆様がご出席くださり、保健所長から古谷大使へ、記念の楯も贈られました。コミュニティの母子保健向上を目指し、さらなる活動への意欲を出席者全員で共有する時間となりました。

署名式参加者で記念撮影


1年目の活動では、サンバルトロメホコテナンゴ保健所の外壁の塗装などの修繕や、不足していた医療器具の提供を行いました。また、伝統的産婆や村の保健委員の育成を通じ、住民への保健教育を推進しました。2年目の活動では、伝統的産婆や保健委員が今後、自分たち自身で保健教育や啓発活動を行えるよう、さらなる能力強化に取り組むとともに、保健所や市役所も交えた、地域の保健に関わる人々みんなが協力して母子の健康を守れるよう、アクター間の情報共有と協力的な姿勢をより深めるための会合を行います。また、保健人材の育成や保健サービスの向上のため、サンバルトロメホコテナンゴ保健所内に研修施設を建設します。

署名式の様子は現地メディアから高い関心を寄せられました(2019年3月1日付けPrensa Libre紙より)


2年目となったグアテマラ事業の船出。経験を身につけてきた伝統的産婆や保健委員の力を引き出し、また力を借りながら、事業地の母子が安心して妊娠期間を過ごし、安全に出産できるようになることを目指します。みなさまのご支援を引き続き、よろしくお願いします。