インターン通信② ネパール事務所インターン 川口美子

2020/01/30

ナマステ~(こんにちは)。ネパールのダン郡ガダワ地区でインターンをしている川口美子です。ネパール語はまだ、両手をやっと超すぐらいの単語しか分かりませんが、店の横で焚火の輪に混ざって朝ごはんを食べたり、昼休みにコジー(タルー族の言葉でサトウキビ)の味わい方についてレクチャーを受けたり、楽しく生活しています。
 
(インターン通信①はこちらから)
 
3年計画の一年目として取り組んでいる母親グループやヘルスポスト(診療所)による活動の状況や改善点を事業スタッフに報告し、特に2年目の活動に繋がるような気づきや、医療に必要な考え方を優先的に共有しています。スタッフと話していると、すでに認識されていること、問題にされていないこと、知識としては学んでいても現場に生かされていないことなど様々な発見があり、とても面白いです。
 
ガダワ地区の85の集落にはそれぞれ母親グループがあり、メンバーが集まる毎月のミーティングでは健康教育が実施されています。そのミーティングに私も参加しているのですが、外国人として足を運ぶことで、参加者の母親たちが注目されていることを感じ、意欲の向上につながればと思っています。大雨の中、暗く雨漏りする軒下で凍えながらであっても集中して参加するメンバーに学ぶことの方が多いのが実際です。
 

大雨の中の母親グループミーティング

 
アウトリーチクリニック(巡回診療)やヘルスポスト訪問では医療スタッフと関わります。基本的には状況把握なのですが、薬や医療物品の有効期限の確認もしています。ヘルスポストの中をウロウロすることで医療スタッフが不審な動きをする私に興味を持ってくれます。彼らがこちらをチラチラ見始めたら(話しかけてきたら)、目標のほとんどは達成です。短い期間のインターンでは、研修を実施したり、具体的な業務改善を実現することまでは難しいですが、今回の私の目標は働いている医療スタッフに「あれ?普通に働いているけど、この日本人は何を言ってるんだろう?何か変えた方がいいのかな?」と気づいてもらうことです。
 
アウトリーチクリニックに同行している筆者(右から2番目)

 
といいつつ、気づいてもらったら、欲を出します。すぐ変えられそうなことは言ってみます。やってくれたら褒めまくります。それ以外にもいいところを見つけては褒めて、ちょっぴり小言もつけておきます。例えば・・・どのヘルスポストも違う種類の薬を一か所(もしくは1つの箱)に混ぜて置くという習慣があります(薬の取り違えが起こりやすくて危険です)。運よく(運悪く?)私に話しかけてきた医療スタッフには、その薬を種類ごとに整理してもらいます。グッドアイデアだ!ちゃんと続けるよ!と約束したヘルスポストの薬の状況がその後どうなっているかはまた次回訪問時のお楽しみです。
 
20種類以上の出しっぱなしの薬を正しく分けて収納するヘルスポストの医療スタッフ(左)

 
皆さんもぜひ次回、最後となるインターン通信で結末をご確認くださいね。
 
 
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