17年アフリカに関わってきた私が、エジプト初訪問で驚いた3つのコト
海外事業運営本部 大谷 聡
「アフリカの水を飲んだ者は必ずアフリカに帰る」とは、一度アフリカを訪れた者はその魅力に惹かれ戻ってくるという言葉ですが、私もその例に漏れず、初めてザンビアを訪れた時から、かれこれ17年半にわたり、ほぼアフリカ一筋で仕事をしてきました。
そんな私ですが、昨年末から仕事で滞在したのが、冒頭の言葉の由来ともいわれる諺「ナイルの水を飲んだ者は再びナイルに戻る」の舞台、エジプトです。
同じアフリカ大陸とはいえ、文化的にはアラブ圏である国での生活や仕事は初めて。毎日が新鮮で、新しい発見と驚きの連続でした。今回のブログでは、その中でも特に驚いた3つのコトをご紹介したいと思います。
エジプトに来てまず驚いたのが道路の広さ!
これまで滞在したアフリカの国々で、一番広かったのはザンビアの片側3車線道路でしたが、ここカイロ市内は基本片側4車線で、まるでカーレースかのように車が走っています。普段は街中をジョギングする筆者ですが、カイロでは自重しました。猛スピードの車のすぐ横を走るのは、さすがに怖いですからね…。
一方、日本でもお馴染みのスエズ運河。一日に約50隻もの大型貨物船が通過する地中海と紅海とを結ぶ水路で、とても大きなものを想像していましたが、実際の川幅が200メートルほどしかないことには驚きました。
とはいえ、目の前を大きな船が行き交う雄大なその景色は、一見の価値ありだそうですよ。残念ながら、私は目にすることはできませんでしたが…。
エジプトの主食は、日本と同じ短粒種のお米と、アエーシと呼ばれる平たいパン。朝食にはアエーシにターメイヤ(ソラマメを団子にして揚げたコロッケのようなもの)やフール(干しソラマメを一晩かけて煮込んだ料理)を挟んで食べるのがエジプト流です。
主菜には、日本でもお馴染みのケバブなど様々な肉料理や、地中海やナイル川などで獲れる新鮮な魚介類を使った料理が。また、副菜も豆やゴマなどをペースト状にしたホモスやタヒーナをはじめとする様々な野菜料理があり、その種類の豊富さに驚かされました。
どれもこれもとても美味しかったですが、かのクレオパトラも好んで食べたと言われるモロヘイヤスープ(モロヘイヤとニンニクのみじん切りが入ったチキンスープ)と、地中海で獲れた新鮮な魚介類は、特に絶品でした。
エジプトと聞いてまず思いつくのはピラミッド。日本では縄文時代にあたる紀元前2500年頃にはこの巨大建造物がもう作られていたというのですから、驚き以外の何物でもありません。
一番大きいのは日本でも有名なクフ王のピラミッドで、20年の歳月を費やして建てられました。それぞれの石は子どもの背丈ほどの大きさで、一つずつ規則正しく積み上げられた光景は、思わず息をのむほどです。
つい最近、このピラミッド内に飛行機の胴体が入るほどの大きな謎の巨大空洞が発見されたものの、その正体はまだ解明されていないそうです。これだけ発展した世の中で、他にもまだたくさん分からないことがあるなんて、本当に人々の好奇心を掻き立ててくれる存在ですよね。
今回は、私が初めて訪問したエジプトで知った事や感じたことを思いつくままに書いてみましたが、少しはエジプトの雰囲気が伝わりましたでしょうか?コロナもだいぶ落ち着きを見せてきたようですし、皆さんも是非、沢山の魅力が詰まったエジプトにお越しください!
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