「世界三大」仏教遺跡を訪ねて 本部事務所 松尾 美江

2014/03/10

カンボジアのアンコールワット、インドネシアのボロブドゥール。聞いた事がある方は多いのではないでしょうか。「世界三大」と呼ばれることもある仏教遺跡です。「三大」遺跡のもう一つ、思い浮かびますか?
先の2つに比べて知られていないように思うのですが、ミャンマーのバガン遺跡です。この遺跡、AMDAミャンマーの事業地からさほど遠くない所にあります。今回のTea Breakでは、2月半ばに訪ねたバガン遺跡のことを、少しだけご紹介します。

旅行先はアジアが多かった私。アンコールワットもボロブドゥールも行きましたが、バガンは知りませんでした。ガイドブックを開いてみると、たくさんの遺跡の写真が並んでいて、どこへ行けばいいのかよくわからない…。そう、バガンの魅力は、大小の遺跡が無数に点在する眺めです。 tb20140310_1
その数は2200を超し、多くは11世紀から13世紀に栄えたパガン王国時代に建てられたと言われています(参考)。遺跡といってもまだまだ現役の仏塔やお寺で、ミャンマーの人たちの巡礼地です。どの仏塔・寺にも必ず一体以上の仏像が納められており、人間と同寸ほどの仏像から人間の数十倍は大きな寝仏像、 tb20140310_2
巨大な金色の仏像が4体納められているものもあります。 tb20140310_3
大きな建物では、内外についている階段から、上段へと登れるものもあります。最初の風景写真は、5層のテラスを持つタビイニュ寺院の最上段のテラスから撮ったものです。「夕日をみるならここから」と言われるこの寺院、外観はこんな感じです。 tb20140310_4
階段の傾斜はとても急で、見下ろした幅が狭く tb20140310_5
下りは特に、おっかなびっくり…。ほかにも金色の仏塔など、紹介しきれないたくさんの見どころがあるバガン。早朝に気球に乗って風景を見下ろすこともでき(要予約)、その様子は「見ずには死ねない世界の絶景」の一つとして、ハフィントンポスト日本版でも紹介されています。(右の画像も同サイトより) Sunrise in Bagan

こんな絶景のあるバガン、旅好きな方は「いつか行ってみたい場所」リストに加えてみてはどうでしょうか。そして、いつかバガンで「AMDAミャンマーのプロジェクトはこんな感じの場所で(自然環境はほぼ同じです)行われているんだなあ」と少し思いを馳せていただけると、とても嬉しいです。