サッカーに夢と希望をのせて -サッカーワールドカップ2014- ホンジュラス事務所 浦上晶絵
♪Adelante Selección~♪(進め、ホンジュラス代表!)
毎日このフレーズがテレビから、ラジオから流れ、ホンジュラス人は心を躍らせています。いよいよ南米ブラジルでサッカーワールドカップが開催されますね。ホンジュラスはAMDA社会開発機構の海外の事業実施国の中で唯一のブラジル大会出場国です。 サッカーは、ホンジュラスにおいて圧倒的に人気があるスポーツで、老若男女に親しまれています。ホンジュラス代表の試合の日には、街中で公式ユニフォームを着た人々を見かけます。サッカーにあまり関心のない私は、そのユニフォーム姿を見て「ああ、今日は試合があるのか。」と気付くほどです。 ホンジュラス代表は2010年南アフリカ大会に続き2大会連続3回目の出場となります。初めての出場は、ずっと遡って1982年スペイン大会でした。このスペイン大会で今もホンジュラス人の記憶に残る選手がいます。スペインとの対戦でホンジュラスに初ゴールをもたらしたのがエクトル・セラヤ選手でした。胸で見事なゴールを入れたのがきっかけで、「鷲の胸(を持つ男)セラヤ」と呼ばれるようになり、一躍スターとなりました。その後、彼は現役を引退しましたが、ずっとサッカーに関わり続けています。 貧困、犯罪、政治の汚職など、ニュースは連日気が重たくなるようなホンジュラスの日常を伝えています。そんな中、サッカーがもたらすポジティブな影響は大きく、また青少年たちが、ホンジュラス代表に託す夢、希望ははかり知れないもののように感じます。 前の2大会ではグループリーグ突破を果たしていないホンジュラス代表。ブラジルの地で決勝トーナメントへ進むことができるでしょうか? |