癒しのネコたち ミャンマー事務所 江橋裕人
熱帯モンスーン気候に位置するヤンゴン、40度越えも珍しくなかった暑季(3月~5月)も終わり、雨季に入って少し涼しくなりました。とは言っても25度を下回ることは無く、日中も30度は越えます。湿度も高いので20分強を歩いて事務所に着く頃には汗だく。
そんな私を温かく出迎えてくれるのは同僚でも事務所のガードさんでもなく、事務所に住み着いているネコたち(アムタニャンコ、コニャンコ)。ハラ減ったー、遊んでくれー、と言わんばかりにすり寄ってきます。
犬やネコを飼う習慣があまりないミャンマーの人たちですが、可愛がらない訳ではありません。町を闊歩する多くの野良犬や道端のネコはけっこうエサをもらっていて、意外といい体。さて、一体何をもらっているのでしょう。それはお米(残飯ですが)。1人当たりのお米消費世界六位と言われてお米が大好きなミャンマー人、動物もお米が大好きと確信しているらしく、ご飯ばかりあげています。貴重なおかずをあげられる筈もないですけどね。事務所に住み着いたネコたちもミャンマー人スタッフから可愛がられ、お米ばかり貰っています。見かねた私はスーパーでキャットフードを買うようになってしまいました。
外を自由に駆け回っているアムタニャンコやコニャンコ。事務所を清潔に保つためにもそうそう中に入れられませんが、隙を見つけては事務所に忍び込み甘える彼ら。あどけない姿で眠るネコたちを見ていると、村での活動をどう進めようか、保健省の役人とどう話を進めようかと悩みささくれだった心も癒されてしまいます。
既に2回、合計3匹の子猫を生んでいる事務所居住のアムタニャンコ。目下の悩みのタネは、このままでは事務所がネコ屋敷になってしまうことです…。