流行を先取り! サン・バルトロメ・ホコテナンゴ市 ! ホンジュラス事務所 陰山亮子
グアテマラで事業を開始して8ヵ月が経ちました。事業地は、キチェ県のサン・バルトロメ・ホコテナンゴ市。なんとも長い名称で、毎回発音するのが大変です。住民は「サン・バルトロ」と略すことが多いので、私もこの呼び方に慣れてきたところです。
ホンジュラスのお隣の国、と思っていたら、文化があまりにも違い、訪問するたびに新しい発見があり、驚きの毎日です。例えば、女性の民族衣装は市や村によって違いがものすごくはっきりしています。 サン・バルトロの衣装は、ビーズや刺繍のついたウィピルと呼ばれる民族衣装に、コルテと呼ばれる巻きスカートを身に着けます。あまりにもかわいいので、私もついつい自分用に民族衣装を購入してしまいました。 が、なんと! よくよく話を聞いてみると、本来のサン・バルトロの衣装は、私の購入したものではないということが判明!実は、真っ白のちょっと大きめでだぶっとしたシャツにスカートが、サン・バルトロの伝統的な衣装だったのです。そういわれてみれば、しばしば年配の産婆さんたちが白い衣装を着ているな、と思っていたのですが、まさかその他多くの人が来ている服が最近のおしゃれだったとは気づかず。やはり奥が深いグアテマラ。 さらに、もっと驚くことが!!!! 真っ白のシャツの着こなし方をよく見てみると、どこかで目にしたような気がしませんか?そうです!最近日本で流行っている(いた?)シャツの前側だけズボンに入れ、後ろ側を出すというファッションにそっくりではないですか!! ホンジュラス生活が7年目に突入し、日本の流行りに疎くなってしまった私。実は、今年2018年の夏、日本に一時帰国した際、友人に「シャツが前だけズボンに入っちゃってるよ」と指摘し、「これが流行りなの!」と大笑いされたことを思い出しました。 常日頃、我々の活動に協力してくれている、市役所女性部職員のアウグスティーナさんは、伝統を守って、この衣装を毎日身につけています。試しに、「シャツが前だけスカートに入っちゃってるよ」と指摘してみると、「これが伝統なの」とアウグスティーナさん。 日本の流行を何十年も前から先取りしていたサン・バルトロの女性たち。あなどれない。 |
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