ホンジュラスで新しいプロジェクトを開始します
2013年2月14日、平成24年度日本NGO連携無償資金協力事業「首都テグシガルパ市における青少年育成を通じた安全なコミュニティづくり支援事業」の契約を在ホンジュラス日本国大使館のとの間で締結しました。
ホンジュラス共和国は中南米の中でも最貧国の一つに数えられ、現在その発展の大きな妨げとなっているのが治安問題です。首都テグシガルパ市はホンジュラスの中でも犯罪発生率が高く、犯罪の若年化も深刻です。
本事業は、首都でも特に治安改善のニーズの高い3地域において、青少年育成を通じて安全なコミュニティづくりを目指す事業です。同地域ではJICAにより、日本を参考にした地域警察(交番)のモデルが確立することを目標とし、「地域警察活動支援プロジェクト」が実施されています。当該地域警察の活動の中には青少年育成活動も含まれており、本事業では地域警察と青少年育成の部分で連携しながら活動を展開する予定です。
具体的には、対象地域のコミュニティの人たちと協力して、青少年に対して参加型のワークショップ(研修)や文化・スポーツ活動などを行います。またその活動を自分たちで企画・実施できるよう青少年のリーダーを育成します。そして、これらの活動をホンジュラス政府の治安省やテグシガルパ市役所の方々と実施していくことで、現地行政の能力強化も図ります。
署名式では加來至誠特命全権大使より、プロジェクト形成に至った経緯、AMDAホンジュラス事務所の類似の経験、スタッフの構成・役割分担などについて改めてご質問いただいたのち、「治安改善という難しい課題に取り組む重要な案件です。安全には十分気を付けて頑張ってください。」との温かい励ましのお言葉をいただきました。
プロジェクトは2013年3月1日に開始し、2014年2月28日までの1年間を予定しています。