ザンビアのブワフワノ・コミュニティスクールにクリアファイルを寄贈しました
昨年、おかやまコープ様とザンビアのローカルNGOブワフワノとの間で絵の交流事業が実施されました(詳細はこちら)。日本の子どもたちが描いた絵34枚を、ブワフワノが運営するコミュニティスクールに寄贈し、そのお返しにザンビアの子ども43名が描いた絵をおかやまコープ様に送りました。 今年3月、おかやまコープ様とAMDAの協定5周年を記念して作成されたクリアファイルに、ザンビアの子どもたちが描いた絵が用いられていることから、おかやまコープ様より、ブワフワノ・コミュニティスクールへの寄贈用として60枚のクリアファイルをお預かりし、このたびコミニティスクールにて贈呈式を行いました。コミュニティスクールの1学級は100名を超えるので、先生方から「子どもたちにクイズ(小問題)を出題し、正解だった生徒にプレゼントする」と提案を受け、学年ごとにクイズ大会を開催することとなりました。 10月11日。午前中はGrade1(小学校1年生にあたる)からGrade3(同3年生)までの3つのクラスが授業を行っていました。クリアファイルは各学年に20枚ずつ届けられ、各教室の中でクイズ大会が始まりました。 ブワフワノ・コミュニティスクールは、主にHIV/AIDSで親を失ったエイズ孤児を受け入れています。Grade1からGrade4までの4学年を対象としていますが、生徒が多すぎるため、2部制、3部制をとって600名を超える児童に学習の機会を提供しています。当日はGrade1が72人、Grade2は65人、Grade3は88人の生徒が出席していました。これまで学校に通えなかった子どももいるため、年齢もバラバラです。それでも生徒同士は仲良く、一生懸命に勉強をしています。 Grade1では、1桁の数の足し算や引き算が、Grade2では2桁以上の足し算や英単語のつづりに関する質問が、Grade3では英語や算数の他に社会や化学に関する質問が出題されました。生徒たちは、一生懸命挙手をしてアピール。見事正解した生徒にはクリアファイルがプレゼントされました。 兄妹でコミュニティスクールに通う兄のチャールズ・ダッカ君(12歳:Grade2)は、「英語の勉強が好きで、将来は医者になりたいです。今日は妹(メアリーさん:10歳:Grade1)もクリアファイルがもらえて嬉しいです。大切にします」と答えてくれました。昨年絵を描いてくれたGrade4を教えていたリタ先生はクリアファイルの絵を見ながら「Grade4を終え卒業していった子どもの中には、その後勉強を続けられなかった子も居ます。それでも、日本の子どもたちと絵の交流ができたことは、大切な思い出として残っていると思います」と語ってくれました。 ザンビア国内のHIV陽性者は1,100万人(全人口1,400万人)、15歳から49歳のHIV感染率は12.7%と推定されています。エイズ孤児は全国で67万人、15歳未満のHIV感染者も16万人と言われています(2012年USAIDより)。当団体は2011年から小児保健サービスのシステム強化を目指した事業を行っていますが、ここでもHIVの母子感染が一つのテーマとなっています。HIV/AIDSはザンビアにおいて、今後も重要課題の一つとなるでしょう。引き続き、皆様の支援とご協力をよろしくお願い致します。 |