ホンジュラスの青少年育成プロジェクトの2年目が始まりました
2014年3月1日、平成25年度日本NGO連携無償資金協力事業「首都テグシガルパ市における青少年育成を通じた住みやすいコミュニティづくり支援事業」がスタートしました。これに先立ち、2月7日に事業資金の贈与契約が在ホンジュラス日本国大使館との間で締結されました。 中南米の貧しい国の一つであるホンジュラスでは、近年、首都テグシガルパ市をはじめ都市部の治安状況が急速に悪化しており、殺人発生率が79人/10万人と世界最悪レベルの数値となっています(2013年ホンジュラス暴力犯罪研究所発表)。特に「マラス」と呼ばれる若年層の犯罪組織などによる犯罪件数の増加は著しく、このためホンジュラス政府は『国家開発計画(2010-2022)』の中で「暴力のない安全な民主主義国家の実現」を4大目標の1つに掲げています。 そのような状況の中、AMDA-MINDSは、2013年3月から特に治安改善のニーズが高い首都テグシガルパ市南西部に位置する3つの地区(フロール・デル・カンポ地区、アレマン地区、ラ・ホヤ地区)で青少年の育成を通じた住みやすいコミュニティづくりを目指した事業を行っています。1年目は、対象地域の青少年に対して健康やモラル、将来の希望の実現など様々な側面から健全な育成を図る研修を行い、その参加者の中から青少年リーダーを育成しました。さらに、対象地域のコミュニティ自身により青少年の育成環境が整えられるよう、コミュニティ・グループの形成も行いました。 2年目は、この成果を踏まえ、青少年リーダーたちがコミュニティの大人たちと形成したグループの一員として自分たちが暮らすコミュニティで様々な地域活動を行っていくことになります。また、1年目の事業で行った青少年育成研修を、今度は青少年自らが他の青少年に研修(ピア教育)を行っていきます。 |
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