香川大学で特別講義を行いました
11月28日(金)、香川大学の全学共通科目「国際協力論」において、AMDA-MINDS本部事務所ネパール事業担当の小林麻衣子が、「国際協力ってなに?」と題して、主にネパールでの活動に焦点を当て、1コマ分の講義を行いました。
講義室には香川大学のあらゆる学部から多くの学生さんが聴講にいらっしゃいました。講義では、国際協力NGOの現状、スリランカでの青年海外協力隊の経験も含め小林が国際協力の仕事に就いた経緯、AMDA-MINDSのネパールでの活動、そして、学生の皆さんに国際協力に関心をもってもらうためのメッセージをお話ししました。
ネパールの農村では、今なお、下痢症や呼吸器感染症などに苦しむ乳幼児や、分娩時の合併症などに苦しむ妊産婦が後を絶ちません。また、識字率が低く、十分な収入が無いために、経済面においても、医療へのアクセスが困難なこともあります。こうした現状を改善すべく、AMDA-MINDSが行っている活動をご紹介しました。
こうした途上国の現状を改善するために、一人でも多くの学生さんに関心を持って頂きたいと考え、次のようなメッセージをお伝えしました。
・ 始めは受け身でも良いので、関心を持つこと
・ 気になったことを調べて、知ること
・ 気になった国・場所を訪ねて、見ること
・ 自分にできることを探し、関わること
ネパールの現状を知った学生さんからは「病気になった時に、医師ではなく、祈祷師に頼るという文化にカルチャー・ショックを受けた」「自分もネパールの子供たちに教育を提供したい」「トイレの無い不衛生な生活から脱却できるように、必要な技術を持った人と共に、トイレの建設や衛生教育の普及に努めたい」といった感想が寄せられました。
まずは関心を持つことから。小さな一歩が大きな力となって世界を一つ一つ変えてゆく、そんな希望を持つことのできた講義でした。香川大学の学生さんたちの今後の活躍にも期待しています。