踊りあり、涙あり、歌あり!劇を通して「STOP AIDS」/ミャンマー事務所 松尾美江
12月1日の世界エイズデーにちなみ、村人たちの健康改善を目指すプロジェクトを実施中のミャンマー・パウッ事務所では今月、啓発イベントを開いています。対象地はタイや中国に出稼ぎにでかける若者が少なくなく、患者も出ている地域。何とか関心を高めようと、まず第一弾としてミャンマーの人たちの好きな演劇大会を催しました。
大会にあたっては対象21村を6つのチームにわけ、プロジェクトの中心である委員会メンバー(参照:http://www.amda-minds.org/index.php/projects/myanmar/)が脚本や演出について話し合い、練習を重ねて臨みました。
そして当日。集まった大勢の人たちの前で(写真①)、踊りあり(写真②)、涙あり(写真③)、歌あり(写真④ この日のために村人が作詞作曲したもの)の熱演が繰り広げられました。プロジェクトのトレーニングでは「恥ずかしい」と女性陣にはなかなか取り組んでもらえなかったコンドーム使用法の実演も、劇中では助産師役を務めた女性たちがしっかりと披露していました(写真⑤)。
AMDAスタッフが出てくるシーンでは、保健教育の横でスタッフ役の役者が出欠をとっていたり写真を撮ったり…。よく見ているなあとスタッフも大笑い。幕の開け閉めの指示を担当するスタッフたちもつい拍手をしていて指示を出し忘れたり、幕の陰で役者たちと一緒になって踊ったり、と心から楽しみました。
一等になったチームからは結果発表で歓喜の叫び声があがり、ある役者は「大会が終わった夜、夢の中でも演じていた」ほど、夢中で取り組んでくれたようです。今週からは、第二弾として各村でのイベントを開き、委員による保健教育やクイズを通してより多くの人にHIV/AIDSについて伝えていきます。