暴力予防を呼びかけるサッカー大会開催!/ホンジュラス事務所 陰山亮子
ホンジュラスの首都テグシガルパ市で実施中の青少年育成事業において、5月27日、28日にアト・デ・エンメディオ地区のコミュニティ・グループが企画したサッカー大会が開催されました。
この地区では昨年、今年と中・高生が殺害されるという痛ましい事件が立て続けに起こったことから、運動場で遊ぶ青少年たちの姿も減り、この度のサッカー大会も開催が危ぶまれていました。そのため、本大会の目的も、「一点、一点のゴールから暴力予防へ!スポーツを通し、友情と親和を深め健全な時間を共有しよう。」と設定され、青少年が健全にスポーツに打ち込める環境を取り戻す第一歩とすることを目指すイベントとなりました。当初地区内のサッカー場で実施予定であったものの、リスクを避けるため、ホンジュラス空軍の協力により、軍内の運動場で開催できることとなりました。
大会にはアト・デ・エンメディオ地区の学生チーム3チームを含む、8チームが参加しました。開会式では、在ホンジュラス日本国大使館から参加くださった宮川参事官が始球式を行いました。宮川参事官がサッカーボールを前にジャージの上着を脱がれると、その下にはホンジュラスのナショナルチームのユニフォーム!!選手たちから大歓声が上がりました。
2日間の激戦の結果、優勝杯を手にしたのは、アト・デ・エンメディオ地区第5セクターの青少年を中心として構成された「Sport-5」チームでした。コミュニティ・グループのコーディネーターは「今後も是非大会を継続し、地域内で青少年たちが安全にスポーツに打ち込める環境が醸成されることを祈ります」と今後の活動への意気込みを語りました。
なお当日の様子は、在ホンジュラス日本国大使館のウェブサイトにも掲載されています。こちらからご覧ください(外部サイトへ移動します)。