グアテマラで新たに事業を開始しました
2018年3月1日より中米グアテマラ共和国において、外務省日本NGO連携無償資金協力のスキームを活用し、「コミュニティ母子保健向上プロジェクト」を開始しました。これまでホンジュラスにおいて20年近く事業を行ってきた中で蓄積されてきた経験・知見を基に、同様に母子保健分野のニーズの高い、隣国グアテマラで活動を実施することになります。
グアテマラは国民の半分以上が貧困層で、母子保健に関しても、5歳未満児死亡率や妊産婦死亡率が中南米諸国の中でも高く、訓練を受けた人材による出産介助率が51%と低い数値となっています。国内では、都市部の貧困率が42.2%であるのに対し、先住民族の居住比率が高い農村部では76.1%(世界銀行2014)と、地域間、民族間の格差是正が急務となっています。
本プロジェクトでは、全国で最も貧しい県の一つであるキチェ県の中でも先住民族が98%を占めるサン・バルトロメ・ホコテナンゴ市において、母子の健康改善を目指します。
2018年2月28日には、在グアテマラ日本大使館にて署名式が行われました。キチェ県の保健局長やサン・バルトロメ・ホコテナンゴ市役所の代表、サン・バルトロメ・ホコテナンゴ保健所の所長など、事業関係者が見守る中、古谷大使と事業統括の山田が同事業の贈与契約書に署名しました。署名式に参加したサン・バルトロメ・ホコテナンゴ市役所の代表は直接村に入って実施されるプロジェクトはこれまでなかったため、村での啓発活動の重要性を述べ、感謝の意を表しました。
キチェ県の人々の多くは公用語のスペイン語ではなく、キチェ語を話します。民族色の強い地域で初めてのことばかりですが、今後、現地の状況や活動の進捗などを皆さまにお伝えしていきますので、応援をよろしくお願いいたします!
署名式を取材した ニュース映像はこちら(スペイン語です)