3月22日は「世界水の日」

2015/03/20
3月22日は「世界水の日 (World Water Day)」です。
1992年にブラジルで開催された地球サミット(環境と開発に関する国連会議)で採択された「21世紀へ向けての行動計画」(アジェンダ21)での勧告を 受けて、国連総会は1993年から毎年3月22日を「世界水の日」とすることを定めました。この日は水資源の保全と開発について考え、世界各国でこの国際 的な課題について普及啓発する日となっています。また2010年には「安全な水と基礎的なトイレを利用する権利」は「人権」であると国連総会は決議しています。

2013年にユニセフとWHOが発表した統計によると、後発開発途上国において、安全な水を利用できている人の割合は約65%、衛生 的なトイレを利用できている人の割合は約35%となっています。これらの割合は、農村部ではさらに低くなります。安全でない水の飲用や、不衛生な環境(例 えば野外排せつや、不十分な手洗いなど)により、慢性的に下痢や腸チフス、皮膚炎などの感染症に、今も多くの人々が苦しめられています。特に小さな子ども にとっては、下痢が命に関わることも少なくありません。

2015年の「世界水の日」のテーマは、「水と持続可能な開発」(Water and Sustainable Development)です。望ましい未来のために、アクセスが困難な地域へどのように水を届けることができるのか、私たち一人ひとりが考え、行動に移 すことが国際社会から求められています。

AMDA-MINDSが実施している多くの事業でも、「安全な水と衛生的なトイレ」へのアクセス改 善が人々の健康維持につながると考え、それに向けた活動に取り組んでいます。どの事業においても、大がかりなものではなく、住民自身が設置・維持管理でき る給水施設やトイレを建設しています。それは一人ひとりに存在するはずの「人権」を、他人に左右されるのではなく、常に自分自身が持っている状態に近づけ るためであるとも言えるかもしれません。

「湯水のように使う」という言葉がある程、水資源に恵まれている日本。「世界水の日」には、世界の水資源、安全な水へのアクセスや衛生の重要性に思いをめぐらせていただき、AMDA-MINDS事業へのさらなる応援をお願いできれば幸いです。

世界水の日 (World Water Day)関連Webサイト
・UN Waterウェブサイト
http://www.unwater.org/worldwaterday/home/en/

・ユニセフセブサイト
http://www.unicef.or.jp/library/pres_bn2014/pres_14_07.html

・PROGRESS ON SANITATION AND DRINKING-WATER 2013 UPDATE
http://www.wssinfo.org/fileadmin/user_upload/resources/JMPreport2013.pdf

・なんとかしなきゃ!
http://nantokashinakya.jp/references/episode/WorldWaterDay/

・国土交通省ウェブサイト
http://www.mlit.go.jp/mizukokudo/mizsei/tochimizushigen_mizsei_tk1_000013.html

ミ
ナムトゥ事業(水供給施設)
パコク事業(トイレ)

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