地域の水源の保全を目指して
~令和5年度「緑の募金」による活動のご報告~

2024/08/28
2023年7月から2024年6月の1年間、公益社団法人国土緑化推進機構「緑の募金」(公式サイトに移動します)の支援により、「水源保全とアグロフォレストリー推進事業」を実施しました。

 

 
 
中米ホンジュラス共和国の南東部に位置するエル・パライソ県の19村において、主に水源を保護するため、合計12,418の木の苗を植え大切に育てています。うち7,709本は、種から苗を育てて植えたものです。
 
事業で植樹指導を担当したスタッフは、植樹作業や苗作りを指導しモニタリングするだけでなく、地球温暖化が地域に与える影響、水源保護の重要性、きれいな水が健康に与える影響などの講義形式の研修も実施しました。
 
また、合計230回も各村を訪問し、苦労して木を植えることが自分や家族のより良い健康と生活につながることを伝え続けてくれました。その結果、すべての参加者が非常にやりがいを持って植樹作業に取り組んでくれました。
 
以下に一部だけですが参加者の声をお届けします。
 

アルベル・アントニオ・バリエントス・フロレスさん


「緑の募金」プロジェクトに参加したことは、自然、つまり我々の森と水資源を大事にすることの大切さを学んだ貴重な体験でした。苗木や種、植樹に必要な道具を提供くださったことはもちろん大変ありがたかったですが、今こうして植樹をすることが、自分たちだけでなく未来の世代を助けることにつながることがわかりました。
「緑の募金」とその支援者の皆様、本当にありがとうございました。

 

ネリ・マリベル・サンチェスさん


「緑の募金」の皆様、水源を守るための金網や植樹をするための道具を寄贈して下さり、ありがとうございました。私たちの村の水源に来てくださった外部の方は、今までいませんでした。自然の大切さなどを教えていただき、フラビオさん(植樹指導スタッフ)にもとても感謝しています。水源や植樹した木を大切にしている姿は子どもたちの良い模範になります。私たちの村にもまた来ていただきたいですが、この素晴らしいプロジェクトが他の多くの村に届くことを願っています。

 

グレンダ・ジャディラ・カバジェロ・バジャダレスさん

水源の重要性、清潔に保つことの大切さなどを村の仲間と一緒に学んだことは素晴らしい体験でした。私たちの水源や農地の森林を取り戻すために木の苗を育てることを通じて、環境・自然を守ることの大切さを学びました。また植樹については1種類の木だけでなく、多様な植物が共存していけるように植えることが大事で、それが私たちの健康を守ることにつながることも学びました。これからも自然を大事にして私たちの水源を守っていきます。どうもありがとうございました。

 
※みなさんが手に持っている紙には、プロジェクトに参加した感想と、支援者への感謝の言葉が書かれています。
 

関連記事
ホンジュラスでの他の取り組みについてはこちらから
他国での環境保全プロジェクト事例「マダガスカルにおける環境保全と生計向上の取り組み

 
 

公式SNS・メルマガでも情報発信中

現地からの活動報告やイベント予定などを配信している、公式SNSやメールマガジンにもぜひご登録ください!過去のメールマガジンはこちらでご覧いただけます。

  •