乳がん最新情報!希望を広げる月間です!
ホンジュラス事務所 ダゴベルト・ロペス
10月がやってきました。涼しい風や雨とともに、乳がん啓発月間も私たちのもとに訪れました。
多くの方が乳がんについて耳にしたことがあるかもしれませんが、この記事では、ホンジュラスにおける私たちの取り組みや想いをお伝えしたいと思います。
1. 乳がんに関する現地の統計
世界保健機関(WHO)の推計によると、2014年には非感染性疾患が世界の死因のトップとなり、2018年には960万人が罹患しました。国際がん研究機関は、今世紀においてがんが世界で最も主要な死因になると予測しています。
現在、ホンジュラスの女性に最も多く見られるがんは乳がんであり、死亡率は10万人あたり13.3人となっています。ホンジュラスで診断される乳がんの78%はステージIIIまたはIVであることが報告されています。
特に、アムダマインズが活動しているエル・パライソ県は、国内でもがんの影響を強く受けている地域の一つです。
乳がんは子宮頸がんと並んで女性に最も多く見られるがんの一つですが、私たちの取り組み「乳がん・子宮頸がん検診促進による予防啓発事業」が成果を上げています。このプロジェクトでは、地域の人々やがん患者に、がんの予防啓発と早期発見、適切な治療を目指して活動しています。
2. プロジェクトの戦略
プロジェクト開始当初、一部の地域では、男性の医療関係者に乳がん・子宮頸がんの検診をされることを、恥ずかしいと感じる受検者(女性)もいました。
しかし、地域の医療提供者への研修や、保健ボランティアの活動を通じて、すべての女性にとって検診が重要であることが理解されるようになりました。
私たちは多くの地域を訪れ、検診の重要性と、その恩恵を受けた方々からの感謝の言葉を直接聞くことができました。
3. 乳がん月間の活動
10月、乳がん啓発月間の一環として、ホンジュラスの様々な地域で啓発活動が行われ、私たちも乳がん啓発ウォークを開催しました。これには、乳がんを経験した方々の家族や友人が多く参加するなど、乳がんへの理解を深め、患者を支えるための活動が広がっています。
私たちのプロジェクトでは、これまでに200人以上の女性に対して視触診や乳房超音波検査を行いましたが、多くの患者さんが、これまで一度も乳がん検査を受けたことがありませんでした。この活動は地域の支えのおかげで今も続けることができています。
私たちは乳がんの早期発見と予防の啓発活動が非常に重要だと考え、これまで活動していた3つの市に加え、新たにもう1つの市でも取り組みを始めることにしました。活動の多くは、前年に開始された地域の保健サービス(乳房視触診や超音波検査)の一環として計画されており、今月は乳がん検査に関する手作りのポスターを診療所に展示することも予定しています。
これほどの規模の活動は、これまで行われたことがありませんでしたが、私たちはそのすべてを楽しみながら取り組むことができました。若い世代が特に好むソーシャルメディアでの発信も重要だと思い、乳がん関連の手作りのポスターを紹介する短い動画クリップを制作しました。地域の皆さんがこの取り組みに参加し、自らの力を発揮してくれるよう促しました。
地域の団結と献身があってこそ、すべてが可能になることを実感しています。心を開いてくれた地域の皆さんにも感謝の気持ちを伝えたいと思います。
※このプロジェクトは、第一三共株式会社(本社:東京都中央区)との連携 (同社公式サイトに移動します)のもと、実施しています。
※ダゴベルト・ロペス医師の活動レポート原文(英語)はこちらからダウンロードできます。
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