ホンジュラスで見つける、新しい居場所
ホンジュラス事務所 阿江南帆
皆様、はじめまして。1月よりホンジュラス事務所で駐在員として活動している、阿江です。
ホンジュラスを訪れるのは今回で3度目です。これまでの2回は学生時代にボランティア活動で、いずれも1週間ほどの短期でしたが、今回は長期滞在となり、仕事としてこの土地に関わることになりました。空港から首都テグシガルパへ向けて幹線道路を車で走り始めた瞬間、「ああ、帰ってきたんだな」と感じました。学生時代の短い滞在でも、体がこの土地を覚えていたかのような、不思議な感覚でした。
私にとってホンジュラスは、スペイン語圏で初めて訪れた国です。ラテン文化、人々、そしてスペイン語との出会いのすべてが、この国から始まりました。そんな思い入れのある場所で、日本の団体の一員として活動できること、そして日本と世界とをつなぐ役割に関われることを大変うれしく思っています。

現在は、レイトカ市とクラレン市での母子保健事業に主に携わっています。首都テグシガルパから車で約3時間かけて、ほぼ毎週現地に通っています。道のりは決して平坦ではありません。未舗装の道路も多く、多くの住民は車を所有していないため、遠距離の移動手段はバイクタクシーやバイクが中心です。乾季の今は土煙も激しく、こうした環境で長時間移動せざるを得ない人々の生活を体感すると、自分のこれまでの「当たり前」との違いを強く感じます。
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活動地域へ向かう途中の風景です。あまり知られていませんが、ホンジュラスには多くの松の木が生えており、実は国樹でもあります。最近になってそのことを知りました。 -

活動地域のレイトカを流れる川。雨季になると川が増水し、大回りする必要が…。ちなみに、川の上流には温泉が!地元の人は温泉卵やカップラーメンを楽しんでいます。
一方で、地域コミュニティの結びつきの強さも日々実感しています。事業も3年目に入り、妊婦や子ども向けの活動に継続して参加してくれる方が少しずつ増えてきました。帰る際には「次はいつ来てくれるの?」と声をかけていただくことも多くあります。初めて参加される方にも「また来たい!もっと参加したい!」と思っていただけるよう、現地の方々とのコミュニケーションを大切にしながら活動を続けています。
レイトカを訪れた際、楽しみにしていることがあります。それは、地元の人たちとのサッカーです。私は初心者ですが、ホンジュラスの人々は男女問わずサッカーへの情熱がとても強く、まるで生活の一部のように親しまれています。市内のサッカー場では、ほぼ毎日のように子どもから大人まで集まり、自然と試合が始まります。

暮らしの拠点があるテグシガルパは、治安上の制約もあって気軽に外でスポーツを楽しめる環境ではありません。そのため、こうした地方ならではの時間をより一層貴重に感じています。
ホンジュラスに来て、2か月以上が経ちました。一時はホームシックを感じることもありましたが、今はテクノロジーのおかげで家族や友達といつでもつながることができます。周囲の方々に支えられながら、この土地で少しずつ自分の居場所を見つけていきたいと思っています。
混沌とした世界情勢が続く今だからこそ、遠く離れた地域での小さな活動や、人と人とのつながりの積み重ねが、未来につながる一歩になると信じています。
今後も現地での活動の様子をお伝えしてまいります。
引き続き、温かいご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
ホンジュラス事務所 業務調整員
高校時代に模擬国連に参加したのをきっかけに、国際協力分野に関心を持つ。カナダの大学で国際関係学を専攻し、ホンジュラス、ペルー、メキシコでボランティア活動を経験。2026年にアムダマインズ入職。好奇心と探究心を原動力に、新しい土地では人とのふれあいから食文化に至るまで、自分の知らない世界を体感する経験を大切にしている。文化や言語の違いに向き合いながら、日本で培った価値観との融合を模索している。岡山での楽しみはカフェやギャラリー巡りとレストラン探し。大阪府出身。

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