次世代を担うネパールの若者事情
ネパール事務所 小暮直香

2026/06/02

ネパールに駐在して5か月が経ちました。ウォーキングが趣味なので、カトマンズ中を歩き回って、ローカルな人々の暮らしを発見することが楽しみとなっています。時にはネパール人に話しかけて、お話しすることもあり、現地の生活に入り込む貴重な機会になっています。
 
色々な方との束の間の触れあいの中、特に若い世代のネパール人との交流で面白い発見をしたので、いくつか紹介したいと思います。

 
 

▍英語が堪能

ネパールの若者には英語の堪能な人が多いです。
 
私のような外国人が英語で話しかけると喜んで、むしろ積極的に話をしてくれます。そして、親切でフレンドリーな人が多いです。「これ何?」「何食べてるの?」と質問すると一生懸命説明してくれるだけでなく、食べ物をおすそ分けしてくれることもあります。彼らは海外への憧れが強いので、外国人と英語でコミュニケーションを取ることがうれしいのだと耳にしたことがあります。
 
なぜ英語が話せるのか聞いてみるのですが、基本的には学校教育のみのようです。もちろん、私立校の方が英語教育に力を入れているようですが、公立校でもそれなりの教育が行われている印象です。

 
たまたま通りかかったお店でストリートフードの「チャトパテ」を食べていた若い女性。話しかけたら、おすそ分けしてくれました。

 
 
▍勤労優先

ネパールの教育事情は意外と(?)しっかりしているのだなと思いきや、意外な一面もあります。
 
大学生に日常生活について尋ねてみると、学校に通いながらフルタイムで働いているという答えがよく返ってきます。朝6時頃から9時頃まで授業があって、その後10時頃から18時頃まで働いているというのです。超ハードスケジュールで、学生とはいえ、勉学より勤務時間の方がはるかに長いのです。「学生がアルバイトをしている」というよりは「社会人が隙間時間に勉強している」といった感じです。
 
このような生活スタイルで学業がおろそかになっていないか心配になるのですが、学費や生活費を稼ぐために、勉強より労働に時間を費やさなければならないのが現状のようです。

 

チヤ(ネパールのミルクティー)のお店で出会った高校生。日本の文化に興味を持っていました。

 
 
▍キャッシュレス決済

ネパールの若者社会にも近代化の波が押し寄せています。
 
街中では至る所でキャッシュレス決済が可能です。カフェやレストランはもちろん、路地の小さな商店や茶屋でもキャッシュレスに対応しているお店が多くあります。なので、ネパールの若者は出かけるときに現金を持ち歩いていないことも多いです。一緒に出掛けた際、キャッシュレス対応ではないお店で「ごめん、現金持ってないから払ってくれる?」と言われることがよくあります。「確信犯かな?」と疑うわけではないのですが、バスなどの公共交通機関は現金払いが基本なので、支払いに困ることはないのだろうか、と少し心配になります。
 
とはいえ、ネパールも世界の変化に乗り遅れず、よく対応しているなと感じます。

 

若者は将来のネパール社会を担う重要な存在です。昨年9月、若者を中心とするZ世代のデモがあったのをきっかけとして総選挙が行われることになり、結果として新政権が誕生しました。ネパールに雇用を生み出し、若者が将来に希望を持てる社会となるよう、多くの国民が期待しているように感じます。
 
若者たちが一生懸命学び、一生懸命働き、自分たちの手でネパールの発展に貢献していける社会になればと、私も期待しています。

 

知り合った若いネパール人二人がお寺巡りに連れて行ってくれました。

 
 
 

この記事を書いたのは
小暮 直香(こぐれ なおか)
ネパール事務所 業務調整員


子どもの頃に黒柳徹子やマザーテレサの本を読み途上国の現状を知り、国際開発に興味を持つように。イギリスで国際教育開発学の修士号を取得後、パキスタン、ウガンダ、ミクロネシアで国際協力関係の在外勤務経験を経て2025年アムダマインズ入職。街歩きが趣味で、とことん現地のローカル生活に入り込むことが海外生活の楽しみ。ネパールではあまり頼りにならないグーグルマップを駆使してカトマンズを徘徊するのが週末のルーティーン。趣味は筋トレ、ウォーキングでプロテインが主食。埼玉県出身。

 
 


 
 

世界のことをもっと知りたい!

 

世界の問題と、その解決に向けた私たちの取り組みをSNSとメールマガジンでも発信しています。まずは「関心をもつ」「知る」から始めてみませんか?!(過去のメールマガジンはこちらからご覧いただけます。)

 

  •