イベント「貧困博物館~格差を超えて、未来をつくる」を開催しました

2019/12/09

11月16日(土)、イベント「貧困博物館~格差を超えて、未来をつくる」を開催し、延べ100名を超える方々にご来場いただきました。
 

石井光太さん(左)とAMDA-MINDS理事長の鈴木(右)

 
ノンフィクション作家の石井光太さんによる講演「本当の貧困の話をしよう」では、社会問題に深く切り込んだ取材を長年続けてこられている石井さんだからこその「貧困のリアル」なお話に、会場の方々も時に深くうなずいたり、驚いた表情をされたり、持った紙に所狭しとメモを取られたりしていました。自己肯定感の重要性、無関心は最大の兵器、若者の存在意義など、次から次へと出てくる重要なキーワードについて深く考えさせられているうちに、講演時間の1時間はあっという間に終わってしまいました。
 
石井光太さんによる講演の様子

 
トークイベントでは、AMDA-MINDSの鈴木俊介(理事長)、山田留美子(ホンジュラス・グアテマラ事業統括)も一緒に登壇し、国際協力に関心をもったきっかけや、途上国の現状など様々なテーマについて語られました。
 
会場内には、企画展示「貧困博物館」のコーナーを設け、LIFE(衣・食・住の展示)、HEALTH(医療・保健・衛生の展示)、EDUCATION(教育の展示)の各ブースには、石井光太さんとAMDA-MINDSスタッフが途上国の現場で撮影した写真や手に入れた物など約100点を展示しました。インターネットを介して様々な情報や映像を容易に入手できる時代ですが、やはりブルカの実物を触れば「こんな薄手のもので冬を越さなければいけないのか」と感じられるし、ぼろぼろの紙幣を手にすることは、出稼ぎで、農作業で、小さな商いで得たわずかなお金を大切に手にする貧困層の人々の顔や生活や人生をも想像するきっかけになります。ご来場者の皆さまには、五感をフルに使って途上国のリアルを感じて頂けたのではないかと思います。
 
企画展示「貧困博物館」にも高校生からシニアまで幅広い方々にご来場いただきました

 
当日はこの他にも、トークイベントに参加した山田留美子がホンジュラスで従事しているプロジェクト「栄養改善に向けた家庭菜園普及プロジェクト」(JICA草の根技術協力事業)の活動報告ブースや石井光太さんの著書を販売するコーナーも設けました。
 
ご来場くださった皆様、石井光太さん、トークイベントでMCを務めてくださった中村康人さん(KSBアナウンサー)、イベント運営にお力添えを頂いた「インドダイニングカフェ・マター(ブランチ岡山北長瀬店)」、「本の森セルバ(ブランチ岡山北長瀬店)」ならびにコミュニティスペース「ハッシュタグ」のスタッフの皆さま、ありがとうございました。