目的地はスフィンクス 海外事業運営本部 田中一弘
エジプト出張中の週末。お気に入りのサンドイッチ屋で昼食をとっていた時、ふと「よし、ピラミッドへ行こう」と思い立ちました。
これまで、いろんな国へ出張に行きましたが、いわゆる観光地と呼ばれるところを訪ねる機会はほとんどありませんでした。そもそも時間がなかったり、遠かったり・・・。時間があっても、宿泊先でゆっくり過ごしたくなるということもあり・・・。
でも、今回滞在しているのはエジプトの首都カイロ。少し足を運ぶだけで、ピラミッドを自分の目で見られるのです。行くしかないでしょう。
さて、どうやって行くか。あっさりと、google mapで検索。えーと、「目的地は・・・」と地図をスクロールしていたら、「ギザ」という地名が出てきたあと、「スフィンクス」の文字が! そう、私の目的地は「スフィンクス」!
ちなみに、「ギザ」というのはカイロの西に位置する地名で、そこには、かの有名な三大ピラミッドがあります。
カフェから歩いてすぐのところに地下鉄の駅があったので、とりあえずカイロの中心地まで行くことにしました。そのままギザまで乗って行くこともできるのですが、せっかくなのでナイル川も見たくなり、川の手前の駅で下車。やはりナイル川は悠大で魅力的でした。
川を渡ったあたりからUber(タクシー)で行くことにしました。もちろん、Uberの地図でも目的地は「スフィンクス」。というか、ここを目的地にセットして、どこまで車で行けるものだろうか・・・。まー、やってみるしかない。
そして車で走ること30分。フロントガラスの先に突如見えたのは、巨大な三角形の建造物。そう、ピラミッドです。こんなに簡単に、街中から見えてしまうのですね。一瞬、山と見間違えました。
で、Uberはスフィンクスまで連れて行ってくれたのか?よく考えれば当たり前なのですが、ピラミッドの遺跡群の入り口でチケットを買わないといけないので、そこまででした。何人もの客引きをかき分けて進んでいると、その一人から「入場は午後4時までだから急げ!」と聞こえてくるではないですか。え、もう5分前やん。
ギリギリセーフで入場。その客引きからは、「俺も仕事だから(観光用の)ラクダに乗ってくれよ」と言われましたが、それとこれとは別だから・・・ときっぱり断りました。
そして、入場したとたん、そこに見えたのは、真ん中にスフィンクス、その後ろに三大ピラミッド! あまりにも壮大で圧倒的な建造物と景色。これが4500年も前に建てられ、いまもこうしてここに存在し続けていること、そして、それがまさに自分の目の前にあることに感動せざるを得ませんでした。
夕日をバックにしたピラミッドの姿は素晴らしく、閉場の5時までずっと眺めていたのでした。
海外事業運営本部 プログラムコーディネーター
大学3年のゼミで、国連職員から難民支援について話を聞き「国際協力を仕事にすること」を決意。国際開発学修士を取得後、2000年にアムダ海外事業本部(アムダマインズの前身)入職。アンゴラでの国内避難民支援など、アフリカ、中南米、アジアの様々な国・地域でのプロジェクトに従事。最近はまっているのは、サッカー観戦。地元ファジアーノ岡山の応援はもちろん、Jリーグ、海外リーグ、日本代表のゲームまで幅広く楽しんでいる。兵庫県出身。
現地からの活動報告やイベント予定などを、公式SNSやメールマガジンでも配信しています。メールマガジンでは、他では公開していないオリジナルコンテンツ「スタッフのひとりごと」もお楽しみいただけます。