ヤンゴンにまつわるエトセトラ 本部事務所 竹久佳恵

2013/02/14

2年半ぶりにミャンマーを訪問し、ニュースやインターネット、友人からの話で聞いていたミャンマーの目覚ましい変化を体験してきました。

ヤンゴンの空港に降り立ち、街に出てすぐにビックリ。車が新しい!昨今の車両輸入規制緩和に伴い、ヤンゴン市内ではスズキの「SWIFT」からトヨタのハイブリット車「プリウス」まで、夢のまた夢だった最新の車が街を走っていました。

車両輸入に厳しい制約が課せられていた時代は、くっろい排気ガスがばんばん出ている古い車がメインで、クーラーがつくだけで最高級車!というレベル。客席の足元の床には穴が開いているか(走行中、穴から路面が見えるので結構怖い、穴が大きい場合は念のため足を軽く持ち上げる)、車の窓は手でひっぱらないと持ち上がらないとか(もしくは窓ガラス自体がもともと無い)、とりあえず只者ではない車ばっかり走っていたものです。ところが今では「クーラーのきかないタクシーなんか乗りたくないなぁ」という贅沢が言える時代になったようです。

そして道。多くのデコボコ未舗装道路(や小道)が舗装され、土埃ない快適なドライビング環境。AMDAミャンマー事務所の裏にある、地元の市場周辺の道まで舗装されていたのには本当にびっくりしました。同地に住む友人Yさんによると、ものの3ヶ月ぐらいでヤンゴン市内の道という道が舗装されたと言っても過言ではないピッチで工事が進んだとか…。

でも規制緩和で車両台数が急増した結果、市内の交通渋滞は悪化の一途らしく、移動時間は昔の2倍程度かかっているようです。ヤンゴン中心部の渋滞名所シュエゴンダイン交差点では、渋滞緩和のための高架橋が急ピッチで建設されていました(とはいえ、インドネシアのジャカルタ、タイのバンコク、ベトナムのハノイなんかに比べると、まだまだかわいいレベルの渋滞なのでしょうけど…)。

アイドル宜しくスーチー女史グッズ(カレンダー、Tシャツ、キーホルダー、ホスターなどなど)が街中で売られていたり、ネットアクセス規制撤廃や携帯電話が安価になった影響でスマートフォンが普及していたり(便利になった為、ネットカフェ店舗数は減少傾向とか)、伝統的な化粧(タナカと呼ばれる木の樹皮をすったペースト状のおしろい)からファンデーションへ、伝統衣装からジーンズへと人々の雰囲気も変わっていたり…。

同地を訪問されたことのない方、次の海外旅行の候補地として、新しさと活気に満ちたヤンゴンはいかがでしょうか?!

スズキのSWIFTにレクサスに…
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街中どこも大渋滞
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シュエゴンダイン交差点の高架橋工事
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市場で発見!携帯電話置き
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